レゴで作られた実物大のルノーF1マシンが、パリで開催されたオークション「2019 Retromobile show」に出品され、6万5000ユーロ(約810万円)で落札された。2017年のルノーのF1マシン『R.S.17』をベースに造れた実物大マシンは313,000個のブロックを使用し、金属製の構造を中心に組み立てられており、ピレリのソフトタイヤとレプリカのステアリングホイールが装着されている。
このプロジェクトは、F1参戦40周年を記念してルノーF1チームとレゴとのコラボレーションによって制作され、元々は2017年末にパリのシャンゼリゼ通りにあるルノーのショールーム『L'Atelier Renault』に展示され、その後、2018年シーズンを通してF1サーキットで公開されてきた。オークション開始前には3万ユーロから5万ユーロ(約370万円~620万円)での落札が予想されていたが、それを大きく上回る額での落札となった。同オークションではフォーミュラEのシーズン4で使用されたSpark-Renault SRT 01Eをベースにしたルノーのショーカーも出品されたが、エンジンが付属していないマシンは10万ユーロ(約約125万円)とレゴ製のF1マシンよりもかなり安く落札された。このオークションはルノー財団が行い、収益の7万5000ユーロ(約945万円)はユニセフ・フランスに全額寄付される。ルノーは財団は、教育への普遍的な関わりを促進することを重要な責務の一つと捉えており、この金額でユニセフは、例えば、教師と生徒40人が必要とするすべての教材と416校分の教材キット(黒板、本、鉛筆、消しゴム、はさみ、ノート)などを購入することができ、存在しない場所に学校を作ることができる。