ルノーF1チームのテクニカルディレクターを務めるマルチン・ブコウスキーは、2018年はチームの構築に重点を置いていたため、マシン開発は過去2年ほど優れてはいなかったと主張する。2016年にルノーがワークスチームとして復活した際、CEOを務めるカルロス・ゴーンは、トップに返り咲くには3年かかると予想していた。その3年でルノーF1チームは3強チームに次ぐ“ベスト・オブ・ザ・レスト”のステータスを得られるまで競争力を上げたが、まだ競争力では大きく遅れをとっている。
「短期的なものに集中していたら、昨シーズンはもっと良い結果を収められただろう」と元FIAのマルチン・ブコウスキーは AutoHebdo にコメント。「だが、それは我々の仕事のやり方ではない。我々はより将来を見据えている。ベテランだけを雇うことを我々に期待しないでほしい。我々はむしろ大学を出たばかりの若い人たちを雇っている。我々は将来に投資し、ある意味まだチームを構築しているところだ」「我々にとってチャンピオンシップだけが重要であり、その仕事をこなせるチームを築いていく必要がある。これまでの3年間で我々はそのチームを構築することができた。今後の3年間はトップにプレッシャーをかえる時期となっていくだろう。昨シーズンはクルマを開発できなかっただけであり、前シーズンよりもかなり悪かった」ルノーと3強チームとの差は2018年に縮まらなかったが、チームを構築することに専念した結果だと主張する。「我々は近づくために減速したと話していることを忘れないでほしい。メルセデス、フェラーリ、レッドブルよりも早くクルマを開発することができなかっただけだ」