ルノーとピケ陣営が沈黙を通すなか、F1の最高権威者であるバーニー・エクレストンがルノーの“クラッシュゲート”問題に関して口を開いた。「スポーツにとって良いことではない。私にとって全てが奇妙だが、真実はわからない。さっぱりわからない」とエクレストンは複数のイギリスメディアにコメント。新たな情報によると、告発はネルソン・ピケJr.と父親のピケによってなされたとされている。ネルネン・ピケJr.は、ハンガリーGPのあとにルノーを解雇されており、チームに対しての怒りをあらわにしていた。
この問題は世界モータースポーツ評議会の公聴会にまで発展する可能性があり、ルノーのF1撤退、そしてフラビオ・ブリアトーレのF1キャリアを終了させる可能性もある。「ルノーを激怒させることになるだろう。彼らがF1から離れるのは間違いなく危険なことだ。」バーニー・エクレストンとフラビオ・ブリアトーレは親友であり、一緒にイギリスのサッカーチーム、クインーズパークレンジャーズを保有する仲。エクレストンは、ブレアトーレが「かなり怒っている」としている。また、ピケJr.がシンガポールGPでのクラッシュについて何かを知っている場合、フェルナンド・アロンソも巻き込む可能性があるとされている。エクレストンは、このような重大な告発はピケJr.自身もかなりのリクスを負うことになるだろう警告している。「それが真実なら、ネルソンにも同じくらいの問題があると思う。もし私があなたに銀行を襲うように言って、あなたが捕まった場合、あなたは『バーニーに言われた』とは言えないはずだ」「しかし、単なる噂の可能性もあるし、ネルソンは解雇されてむかついているだけかもしれない」エクレストンは、ピケJr,を“怒れる若者”と表現し、どう転んでも、彼のF1キャリアは終わったとしている。「彼は今、巻添えを食らったと言えるかもしれない。次にどうなるかはわかるだろう?」「私が知る限り、フラビオはそれについて何も知らないと主張している」とエクレストンは語るが、噂が真実ならFIAが強く反応するだろうと認めている。FIAは主張を調査しているが、パリ当局はシンガポールGPに関してピケやルノーを捜査せずに調査を行っている。「証明するのは難しいだろう」とエクレストンは続ける。「もしそこにラジオがあったとして、『ネルソン、今クラッシュした方がよいだろう』と言って、そのあと彼らがするかい?」「しかし、我々には会話のコピーがあるだろうし、その間に誰かが名乗り出てしまっているかもしれない」関連:ネルソン・ピケJr. シンガポールGPでのクラッシュに命令疑惑 - 2009年8月31日ルノー:アロンソが見事な優勝!(シンガポールGP) - 2008年9月29日