ルノーF1のチームプリンシパルを務めるシリル・アビテブールは、ルノーのCEOを務めるカルロス・ゴーンの逮捕がF1プログラムに影響を与えることはないと語った。ルノーF1チームの重要なサポーターであるカルロス・ゴーンは、今週月曜日に日本で金融商品取引法違反の疑いで逮捕され、ルノーがアライアンスを組む日産の会長を解任された。
「カルロス・ゴーンは2015年後半にF1復帰するという決定において重要な役割を果たした。しかし、それは一人の男だけの決定ではない」とシリル・アビテブールはコメント。「取締役レベルの実行委員会で議論されたことであり、会社としての決定だった。我々は40年以上にわたってF1でレースを続けてきた。我々は長期的な計画の旅路の途中にいる。チームを作るのに6年、トップに挑むために6年。それが現時点での焦点だ」カルロス・ゴーンは、ルノーの最高経営責任者を務めているが、当面は最高執行責任者(COO)のティエリー・ボロレが暫定CEOとして経営を行っていくことを決定している。シリル・アビテブールは、ティエリー・ボロレは」F1にとって見知らぬ人物ではない。彼は2016年からチームの取締役を務めている」と語った。シリル・アビテブールは、ルノーには“継続的な計画”があり、“F1はその運営の一部”だと語った。「それは良く知られたオブジェクトとアクティビティであり、投資収益率とビジネスへの貢献を明確に予測しながら、非常に視覚的で、多くの露出をしている」とシリル・アビテブールは説明。「露出、技術開発のためという2015年後半に我々がF1に参加した理由は今日でもまだここにある。どのように発展したとしても、それらの要因が突然消えてしまう理由はない。この時点で推測はしたくない」「F1が依然として過去のような優れた価値ある提案であるならば、今後もそうではない理由はない。私の意見では、それは我々の手の中にあると言えるし、これは推測するよりも、むしろ私の努力を集中させていく部分だ。会社に与えられた最良のコストに対して最高の結果を出すことは我々の手の中にあることであり、他のアクティビティと同様に引き続きこのアクティビティを監視していく」「例えば、ティエリー・ボロレがF1に熱心ではないという兆候はまったくない。彼は我々の会社のディレクターであり、我々がやっていることを非常に把握している。楽観主義であり、懐疑主義ではない。とにかく事実と結果を出す必要のあることに集中している」