ルノーF1チームの両ドライバーは、F1オーストリアGPの予選で使用された新しいエンジンモード、通称“パーティーモード”の影響はそれほどなかったと語る。新たな予選モードは先週のフランスでテストされており、ルノー・スポーツF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、レッドブル・リンクで“初めてインパクトを与える”であろう“素晴らしいニュース”だと語っていた。
しかし、F1オーストリアGPの予選を9番手と10番手で終えたカルロス・サインツとニコ・ヒュルケンベルグは、予選パフォーマンスにほとんど差はなかったと語る。チームメイトよりもコンマ3秒遅かったニコ・ヒュルケンベルグは、予選モードに期待していたが、“ほとんど気づかない”ようなパフォーマンスだったと述べた。「もっと大きなことが起こる必要があるし、そうすれば気づくことができるだろうね」とニコ・ヒュルケンベルグはコメント。「皆さんがどう考えているか、何を伝えられていたのか僕にはわからない。あっと驚くようなものではないし、そんなに話せるようなことでもない」新しいモードを使用したかと質問されたカルロス・サインツは「そうだね。でも、全員に予選モードはあるしね」とコメント。「予選になるとそれはわずかなパフォーマンスだ。でも、予選モードのアドバンテージのよううなものを感じるには、僕たちはハースからかなり遅れていた」ルノーのカスタマーチームであるうレッドブル・レーシングは、予選で1分3秒台のタイムが出てショートサーキットでメルセデスやフェラーリに0.7秒差をつけられた。ダニエル・リカルドは、ハースのロマン・グロージャンに上回られ、6番手で予選を終えている。ルノーの最高技術責任者を務めるボブベルは、金曜フリー走行後に“我々の予選モードは『パーティモード』とは表現していない”とし、他のエンジンメーカーが使用していたものとは違うものになるだろうと述べていた。「我々は基本レース毎にエンジンを改善している」とボブ・ベルはコメント。「我々は常にエンジンを運用し、もう少しパフォーマンスを得るための方法を模索している。ルノーはその点で少し後塵を拝していたが、今はそれを手に入れようとしている。小さな改善はしているが、昼夜逆転するほどのものではない」ボブ・ベルは、ルノーはシーズンを通して高出力モードを改良していくと述べた。「シーズンを通して、全てのラップで利用できるように開発できるモードはいくつかある。いくつかは2~3周だけのもので、予選でしか使えないかもしれない。それらの制限はシーズンの過程で変わっていく可能性がある」「トラックからより多くの検証データを得て、新しい動作モードに自信を持ってれば、マイレージ制限をオープンにしていくかもしれない。コンサバティブに始めて、ウインドウを広げていくことになるかもしれない」