レッドブル・レーシングにホンダと来季以降のF1パワーユニット契約を天秤にかけられているルノーだが、アップグレードによるパフォーマンス向上はホンダとほぼ同じ、すなわち、ルノーのF1パワーユニットの方が優れていると暗に示唆している。レッドブルのモータースポーツアドバイザーは、F1カナダGPでトロロッソのエンジンパートナーであるホンダのF1パワーユニットは、アップグレードによってジル・ヴィルヌーブ・サーキットで“コンマ3秒”のパフォーマンスアップを果たしたと述べていた。
しかし、現在レッドブル・レーシングのエンジンサプライヤーを務めるルノーもホンダと同じように改善を果たしていると主張している。「メルボルン以降の改善は、バルセロナで投入した新しい燃料によるコンマ1秒を含めてコンマ3秒だ」とルノーのエンジン・テクニカルディレクターを務めるレミ・タフィンはコメント。「それは約20馬力に相当するもので、我々の期待に沿っている。我々はすでに夏のファクトリー閉鎖後の次の進化に取り組んでいる」だが、もはやルノーは、レッドブル・レーシングの決定をこれ以上待つことは拒否している。レッドブル・レーシングは、F1カナダGP、そして、次戦F1フランスGPでの両メーカーのデータを分析し、ホームレースであるF1オーストリアGPでルノーとホンダのどちらのパワーユニットを来季以降に使用するかを発表することを示唆している。レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは「今週末から分析するための多くの情報が得られたし、2つのサーキットでレビューするためにもう1週末を費やすことになるかもしれない。オーストラリアGPあたりで結論に達すると確信している」とコメント。「私が聞いた限りでは、ホンダは今週末良い週末を果たしているようだ。ルノーも彼らが予定してものを持ち込んだ。これから、我々は大量のGPSデータを持ち帰り位、相対的なパフォーマンスを分析し、検討していく」しかし、ルノーF1のスポーティングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、それでは遅すぎると語る。「我々は12年間にわたって良好な協力関係を築き上げてきたことを考慮し、最終期限を延長した」とシリル・アビテブールは Marca にコメント。「彼らはモントリオールで我々の新しい仕様とホンダの新しい仕様を確認した。彼らはすべての情報を持っている。これをさらに遅らせる理由などまったくないはずだ」「オーストリアでは我々のオファーはもはや成立しない。彼らはホンダと交渉しなければならないだろう。我々のオファーは今後数日で受け入れられなければならない」レミ・タフィンは、ルノーとレッドブル・レーシングとの間の緊張関係を理解できると語る。「我々は実用主義でなければならない。我々は12年間一緒に仕事をして、多くのレース、そして、ワールドチャンピオンに勝ってきた」とレミ・タフィンはコメント。「我々はいつも発言した誰かについて話をしているが、ミルトンキーンズの600人、そして、ヴィリー=シャティヨンの400名の従業員をことを忘れてはならない。彼らは全員が頑張っているし、我々はそれをゲームの中心におかなければならない」
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