ルノーF1は、レッドブル・レーシングに対し、ホンダにF1エンジンを変更すれば今後2年間でF1ワールドチャンピオンに勝つチャンスを捨てる危険性があると警告した。現在、レッドブル・レーシングは、2019年にルノーと新たに2年契約を更新するか、もしくはホンダとワークスパートナーシップを組むかを検討しており、7月1日のF1オーストリアGPまでに決定するとしている。
ホンダは、冬の間にF1パワーユニットのパフォーマンスで良い進歩を遂げ、今週末のF1カナダGPで今季最初のパフォーマンスアップグレードを投入したが、同じくアップグレードを投入したルノーのF1パワーユニットを搭載するレッドブル・レーシングは、パワーセンシティブなジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでマックス・フェルスタッペンが初日の両方のセッションでトップタイムを記録した。ルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、レッドブル・レーシングはエンジン状況について慎重に考えるべきだと訴え、ルノーならばレッドブル・レーシングが再びタイトルを獲得することを助けられると主張した。「彼らが何を得ようとしているかは理解している」とシリル・アビテブールは Sky にコメント。「彼らは技術面と商業面に目を向けている。ルノーのカスタマーのままでいることと、ホンダのワークスチームになることは明らかに異なる。非常に異なることであり、私もそこは認識している」「だが、率直に言って、私が懸念しているのは、彼らには我々と一緒に再びワールドチャンピオンになるチャンスがあるというとこだ。ホンダのことは言えないがね」「彼らが今持っているもの、進行中のもの、そして、彼らのクルマは明らかに素晴らしいし、最高のクルマかもしれない。彼らには今後2年間で再びワールドチャンピオンになるチャンスがある」ルノーは、V6ターボハイブリッド時代に投入して以降、決別の危機を含めてレッドブル・レーシングと厳しい時代を過ごしてきたが、シリル・アビテブールは、パートナーシップの継続は両者にとって最良の選択だと考えている。「彼らにとっても我々にとっても難しい決断だ」とシリル・アビテブールはコメント。「だが、それは私の感情的な面かもしれない。12年間、クリスチャン・ホーナー、ヘルムート・マルコと一緒に頭を抱えながら仕事をしてきたし、私はそれを失いたくはない」「だが、率直に言って、ルノーチームの構造において、レッドブルのベンチマーク能力を得ることはまだ興味深いことだと思う」「我々は彼らがやっていることに基づいてどこに取り組む必要があるかを把握している」「彼らはきとんとしたコンディションでルノーのエンジンがレースに勝てることを示したし、それは我々がやっていること、進めていること、進歩が必要な部分に関して良い兆候だ」
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