ルノーF1は、レッドブルとの契約でカルロス・サインツを放出しなければならない“危うい”状況にあることは承知しつつも、サインツとの長期契約を目指していると語る。カルロス・サインツは、レッドブルから1年間の期限付き移籍という形でルノーに加入。ダニエル・リカルドがレッドブルを離脱した際には後任として保有権を持つレッドブルにレンタルバックされることは確実とされている。
しかし、ルノーはカルロス・サインツの完全移籍を希望しており、早期にそれを実現したいと考えている。「我々は2人の素晴らしいドライバーを抱えているというのが私の意見だ。だが、もちろん、カルロスは特殊な状況にある。来年にむけて我々が危うい状況にいる契約だ。それは初日からわかっていた」とルノーF1のチーム代表シリル・アビテブールはコメント。「だからこそ、どのような状況になるかについて事前に考え始める必要がある。率直に言って、我々はカルロスと今年以降に何が起こるかについての長期的な話し合いを開始しているのはそれが理由だ。それが彼の手にも我々の手のなかにもないことは完全に受け入れた上でね」「まったく落ち着けるような状況ではないが、我々はまだ多くのエリアで遅れを取り戻していることを受け入れる必要がある。そのエリアのひとつがドライバーマーケットだ。我々の将来と運命をもっとコントロールできるようにする必要がある」一方、カルロス・サインツはルノーでレースをすることに満足していると述べつつも、長期的な将来については言及していない。「(ルノーも僕も)両方がこの状況に満足していると思う。僕はルノーにとても満足している」とカルロス・サインツはコメント。「このようなブランドの一員であることを特権だと感じているし、ルノーも僕と今後も一緒にやり続けていくことに興味を持ってくれているようだ」「でも、将来について話をするにはまだ時期尚早だと思っている。4戦を終えただけだし、まだ2019年について話をする時間ではない」