ルノーは、2018年に4チームへ供給するにはあまりに遅すぎると考えており、マクラーレンが2018年にルノーのエンジンを得られるかどうは、トロ・ロッソがホンダに変更することにかかっている。マクラーレンは、ホンダとの将来を決断する前に、トロ・ロッソのエンジン状況が確定することを待っている。トロ・ロッソとホンダの交渉に深く関与しているレッドブルの上層部は、契約の最終期限を3日(日)の午後6時に設定している。
トロ・ロッソが、ホンダとの契約に合意した場合、ルノーの供給枠が空き、マクラーレンはルノーからエンジン供給を受けることが可能になる。しかし、トロ・ロッソがルノーを継続すると決断した場合、マクラーレンの状況は複雑化する。マクラーレンは、ルノーが供給を4チームまで拡大することを願っているが、情報筋によると、ルノーは現状ではそれは不可能だとの結論を下したと Autosport は報道。すでにルノーの2018年の計画はほぼ確定しており、パーツはすでに注文され、準備が整っているという。そのため、レッドブル、トロ・ロッソ、ワークスルノーにもう1チームを加えることは、あまりに負担が大きくなる。FIAは、マクラーレンとホンダが決裂した場合でも、手続きの期限が過ぎているため、エンジンメーカーが契約にないチームに供給しなければならないというルールを発動しないとされている。トロ・ロッソがルノーを継続使用するという決断を下した場合、マクラーレンはホンダとのパートナーシップを継続するか、ホンダと継続することが不可能と決断した場合は、ルノー以外のメーカーとぎりぎりの契約を確保する必要がある。ルノー・スポーツF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、最近の信頼性の問題により、追加の契約はしたくないと語っている。シリル・アビテブールは、エンジン不調には様々な原因が考えられるため、現在の3つの契約に集中する必要があると述べた。「異なる種類のサプライヤー、設計から製造、運用までの異なるエリア、エンジンの組み立てなど、エンジの様々なエリアに関わっている」とシリル・アビテブールはコメント。「対処する必要がある細かなことがたくさんある。全てが品質を向上させる必要があるが、それを行うための管理構成には全幅の信頼を寄せている」「そして、率直に言って、それがすでに抱えている以上のカスタマーを望まない理由のひとつだ」「我々は、来年にむけての努力、来年のエンジンが非常に信頼性のある方法で設計するという部分を希薄にしたくない」「今年は全てが変更されたので非常に難しかった。来年はパフォーマンス面で大きな改善が見られるだろう。ただ、アーキテクト面では今年と同じままだ」
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