ルノーは、F1イギリスGPの決勝前にジョリオン・パーマーに対して彼のシートは安泰だと伝えなければならなかったことに苦言を呈した。F1イギリスGPの決勝レース前の朝、ルノーが次戦ハンガリーGPでジョリオン・パーマーに代えてトロ・ロッソのカルロス・サインツを起用するとの噂がパドックに広まった。
報道によると、レッドブルは、ルノーがカルロス・サインツ獲得のために800万ドル(約9億円)を支払えば、移籍を容認するという具体的な数字まで伝えられた。レッドブルのヘルムート・マルコとルノーF1のシリル・アビテブールはすでに契約の合意にむけて交渉を行っており、成立した場合はF1ハンガリーGPでカルロス・サインツがジョリオン・パーマーのシートに収まり、空席となったトロ・ロッソのシートにはピエール・ガスリーが座るとされた。この報道により、ルノー・スポールF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、F1イギリスGPのレース前にジョリオン・パーマーに近い将来のシートは安泰だと伝えて安心させなければならなかった。「ブダペストで交代という彼の推測を完全に払いのけた」とシリル・アビテブールは Autosport にコメント。「メディア側で報じられたその大きさを把握して、私はみんなにそれはまったく事実ではないことを明らかにし、ジョーにも直接そう伝えた」「スタート前に彼の気持ちをすっきりさせてあげたかった」F1イギリスGPの予選で11番グリッドを獲得したジョリオン・パーマーだったが、決勝ではフォーメーションラップ中に突然ハイドロリックの漏れに見舞われ、スタート前にマシンを止めてリタイアすることになった。「我々はジョーに本当に申し訳なく思っているし、フラストレーションを感じている」とシリル・アビテブールはコメント。「今日起こったすべてのこと、そして、ニコのペースを見れば、彼はポイントを獲得する力があったと確信している」「なので、本当に申し訳なく持っているし、心からお詫びしたい。彼は我々のサポート、そして、我々のコミットメントを知っている」チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグが26ポイントを獲得しているのに対し、ジョリオン・パーマーは第10戦を終えた時点でいまだノーポイント。以前からジョリオン・パーマーの解雇の噂があり、カルロス・サインツを筆頭に、最近ルノーでF1テストを行ったロバート・クビサ、ルノー e.damsでフォーミュラEに参戦中のセバスチャン・ブエミ、そして、ザウバーのパスカル・ウェーレインが後任候補として噂されている。
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