ルノーのチーフテクニカルオフィサーを務めるボブ・ベルは、2016年時点でF1エンジンのパワーに関してはフェラーリと同等のレベルにあったと考えている。2015年、ルノーはパフォーマンスと信頼性に苦戦し、エンジンの勢力図においてメルセデス、フェラーリに次ぐ3番手だった。しかし、冬の間に内部構造を新しい方向性に変更し、シーズン中に開発を進めたことで2016年には大きく改善。
昨年、レッドブルのダニエル・リカルドは、ルノーのパワーユニットがフェラーリに匹敵していると述べていた。勢力図について、ボブ・ベルは「メルセデスの後ろにいるのは確かだが、フェラーリとは並んでいる。わずかに遅れをとっているかもしれないが、それほど大きくはない」と Autosport にコメント。「ルノーはメルセデスとのギャップを縮めた。去年のレッドブルのパフォーマンスを見てみればいい。彼らは多くの場面でメルセデスと戦うことができていた。他に何もないのであれば、シャシーがとても良いだけでなく、エンジンもかなり前進したということだ」ボブ・ベルは、2017年にむけてこの冬にゲインを得られることを期待しているが、2018年まで完全にギャップを縮めるのは難しいかもしれないと認める。「我々はギャップを縮めなければならないし、冬の間にもう1ステップを果たすだろう。だが、完全に縮められるかどうかは話せない。知る方法はないからね。時間をかければ実現できると信じている」「この冬は実現できないかもしれないが、今シーズン末、2018年までにはその位置にいるはずだ」ボブ・ベルは、厳しい2015年から立ち直り、2016年にゲインを果たしたエンジン部門の努力を称賛した。「彼らが成し遂げたことは本当に印象的だった。少なくとも信頼性に関してエンジンを完全に堅実にするという命令とともにスタータし、彼らはそれを100%達成したからね」「おそらく昨年はグリッドで最も信頼性に優れたエンジンだったし、それは彼らにとって大きな称賛だ。だが、それがエンジンにより多くのパフォーマンスをつぎ込むことを止めることはなかった」「大きなステップを果たしたし、彼らがエンジンアップグレードに言ったとおりの結果を届けたのは素晴らしいことだ。それを達成するのは必ずしも簡単なことではない」
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