アラン・プロストは、ルノーがロータス買収を進めると決定する前の11月の段階ではF1撤退の“寸前”だったと明かした。 ルノーは、ロータスの買収を正式に完了。2016年からワークスチームとしてF1グリッドに戻ってくる。フランス出身のアラン・プロストとルノーの繋がりは深く、F1アブダビGP前の話し合いにも関わっていた。
だが、アラン・プロストによると、当時の雰囲気は有望ではなかったようだ。「週末が控えた数日間、アブダビではほぼご破算だった」とアラン・プロストは Motorsport.com にコメント。「決断するのはカルロス・ゴーン(ルノー CEO)だけだった。彼が何とかする必要があったけれど、本当に寸前だった。最後の数週間は彼と話していなかった。彼は何をすべきか知っていたし、彼が自ら決めなければならなかった」 ルノーが単なるエンジンサプライヤーから完全なマニュファクチャラーに復帰しようとする動きは、今季にレッドブルとの関係が悪化したことに端を発する。レッドブルは、ルノー製パワーユニットの競争力と信頼性不足に不満をあらわにしており、シーズン末に投入したアップグレードも期待されたパフォーマンスのステップアップを実現することができず、ルノーはライバルのメルセデスやフェラーリに大きく離された状態で2015年シーズンを終えた。 アラン・プロストは、ルノーがチャンピオンシップ争いに挑むには“最短で3年”かかると見ている。 「再び競争力を発揮するにはかなりの時間がかかるだろう。カルロス・ゴーンは3年ほどだと話しているし、私も最短でそうだと思う。かなり厳しいだろう」「しかし、私の見解では、これは新しいプロジェクト、新しいストーリーであり、重要なのは我々が極めて難しい環境からスタートしようとしていることだ」「契約は数時間前にサインされたばかりだ。だから、初年度はとても厳しいだろう。だが、もっと重要なのは、戦略を組み立てて将来に向けた筋道を作り、進歩してくことだ。それが最も重要だ。来年は勝つ必要はない。長いプロジェクトだからね」関連:ルノー、ロータスの買収を正式に完了
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