ルノーは、メルセデスと同等の年間予算でF1にワークスチームとして復帰すると Auto Motor und Sport が報じた。ルノーは先週、ロータスF1チームを買収して、2016年からワークスチームとしてF1に復活することを発表した。チームは、12月7日に負債を清算するためにロンドンの最高裁判所に出廷するが、それは形式的なものになりそうだ。
報じられたところによると、ルノーは年間2億〜2億5000万ユーロ(約267億〜334億円)の予算とともにワークスチームとしてF1に復帰するという。この予算はタイトルを2連覇したメルセデスと同様の額となる。また、ルノーはロータスの買収についてもうまくやったようだ。チームオーナーだったジェラルド・ロペスは株主として残り、ルノーの“ヒストリック”ステータスが認められたことでバーニー・エクレストンから7000〜8000万ドル(約86〜98億円)を手にする。事実上、ルノーは1ドルも払うことなく、ロータスF1チームを買収することになるという。それだけでなく、タグ・ホイヤーのブランドでのエンジン契約によって2016年にレッドブルから3000万ユーロ(約4億円)を得る一方で、インフィニティのレッドブルとのタイトルスポンサー契約を終了することで7000万ドル(約86億2300万円)の支出を抑えられる。レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは「(ルノーとの)新たな合意は、ルノー・日産アライアンスのいかなるマーケティング活動もカバーしない」と認めている。「インフィニティの今後のプランの成功を祈っている」さらに、ルノーは2016年にトタルのブランドを掲載するとみられ、パストール・マルドナドを起用すれば、ベネズエラの国営石油会社PDVSAからのスポンサーシップも入ってくる。しかし、ジェラルド・ロペスは2016年は移行の一年になると述べており、2016年F1マシンは事実上「ルノーエンジンを搭載したロータス・メルセデス」にあると述べた。