ルノーは、2016年のワークスチームの復活にむけてイルモアとの作業関係を強化していく。今シーズン、両社はルノーがメルセデスとフェラーリとのギャップを縮めるために協力してきたが、各作業は一回限りのもとして取り扱われてきた。ルノーがロータスを買収してワークスチームとしてF1活動を行うことを発表したことに続き、レッドブルはタグ・ホイヤーのブランド名でルノーエンジンを搭載することが発表された。
また、ルノーは、イルモアとの関係を強化することが明らかになった。イルモアは、ルノー・スポールF1のパワーユニット開発を補助する“請負業務”となり、プロジェクトとしてより体系化され、一貫して関与していくとみられている。イルモアは、AVL、メカクローム、マニエッティ・マレリのような他の請負業務と同じように、直接ルノーのもとで仕事をしていく。1990年代初期、マリオ・イリエン率いるイルモアは、マクラーレンのタイトル獲得において、メルセデスのエンジン開発で重要な役割を果たした。その後、マリオ・イリエンはインディカーとMotoGPに集中したあと、今シーズンはルノーのコンサルタントとして協力していた。レッドブルのプロジェクトに関して、ルノーはワークスチームと同じエンジンを供給するとみられている。