ルノーは、2014年のエンジン規約によってF1レースが退屈な節約レースになってしまうとの恐れを否定している。チームとメーカーは、大幅な新しい規約への準備を強めているが、燃費に対する厳しい制限によって、激しいレースではなく燃料をセーブすることをドライバーに強制するのではないかとの懸念が高まっている。
だが、ルノーF1のテクニカルディレクターを務める徳永直紀は、現状よりも燃費が問題になることはなく、実際にはその制限によってスリリングな戦略バトルが展開すると考えている。「スペクタクルという点でレースは違ったものになるかもしれませんが、それでもエキサイティングなものになるでしょう」と徳永直紀はコメント。「燃料が制限されるサーキットでは、全開で走れば、フィニッシュできないでしょう」「燃料をセーブしなければならないので、レース中の平均的なパワー使用と利用できる最大出力との間に違いが生じてくるでしょう」「しかし、必要とする場合には常に最大出力は利用できます。他のクルマを抜くためにそれを使いたければ使うことができます」「ですが、そのあと、その余分な燃料を補わなければならなくなります。つもり、より多様な戦略が展開されることになります」また、徳永直紀は、今もチームはウェイトをセーブするために最小限の燃料を使用しているので、100kgの燃料制限の強制は最終的にはそれほど難しくないと考えている。「多くの人々が燃料切れや、フィニッシュするためにお互いにレースをすることを止めてしまうことを懸念していると聞いています」「しかし、今日よりも燃料切れが多くなるとは思っていません。我々はすでに可能な限り最も小さな燃料でレースをスタートしていますからね」「レースが終了した際にタンクに燃料を残したくないので、現在も燃費を管理しなければなりません。同じことですし、何も変わりません」2014年は燃費が重要になるが、ルノー・スポールの副マネージングディレクターを務めるロブ・ホワイトは、ドライバーがグランプリを通して減速するのではなく、よりクレバーなエンジンマネジメントを達成することになると考えている。「ドライバーは、割り当てられた燃料量を超えないように調整されたパワーユニットで全開で走ることになります」「彼らは今もハーフスロットルで走っているので、ふくらはぎ痛になるようなケースはないでしょう。そのようにはならないでしょう」「レースに勝つドライバーは、最初から最後まで最速のドライバーです。それが根本ですし、そのままです」「もちろん、物理的に燃料をセーブするために基本的に最も燃費効率のよい方法を採るので、アクセルを離したり、惰力走行のような振る舞いもあるでしょう。我々はそれを言うのを逃れるべきではありません」「しかし、実施される方法は、破滅論者が予想するよりも衝撃的にはならないでしょう」
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