ルノーの最高執行責任者を務めるカルロス・タバレスは、同社がF1への関与を継続するためには「特定の条件」が揃っていないければならないと述べた。クラッシュゲート・スキャンダル後、ルノーはワークスチームとしての活動から撤退。現在はレッドブル、ロータス・ルノーGP、チーム・ロータスへのエンジン供給のみを行っており、2012年からはウィリアムズにもエンジン供給を実施する。
「収益に見合った支出レベルへと導く、理にかなった決断だった」とカルロス・タバレスは AFP通信 にコメント。「ルノーには莫大な資金があるわけではない」「この決定により、我が社はレースエンジンを中心とした活動に再び集中できるようになった」2009年、ルノーはチーム運営費として2億2000万ユーロ(約250億円)を費やしていたが、現在はF1プログラムには6000万ユーロ(約67億円)しか費やしていないと AFP通信 は報じている。イメージの違いについて質問されたカルロス・タバレスは「我々は何かを失ったとは思っていない」と述べた。将来について、カルロス・タバレスは「ゼロ・エミッション車両のリーダーになる」ことがルノーの戦略だと説明。「コスト、イメージ、スポーツの公正さといった条件が満たされていれば、我々のF1への関与は長期的だ」「状況がそうであるかぎり、F1にいない理由はない。ほぼ30年間、我々は(F1への)情熱を示してきたし、今でもそれを維持している」