レッドブル・レーシングは、2018年F1マシン『RB14』を発表。2015年のRB11の発表時のような特別カラーでのお披露目となった。2018年のF1世界選手権からレッドブルはアストンマーティンをタイトルスポンサーに迎え、『アストンマーティン・レッドブル・レーシング』として参戦する。例年、レッドブルはプレシーズンテストぎりぎりまでマシン開発を行い、新車の発表はテスト初日にサーキットで行ってきた。
しかし、昨年はシーズン開幕時に風洞との相関関係に問題が発生して出遅れることになり、2018年F1マシン『RB14』はこれまでよりも早くに完成させ、プレシーズンテストからパフォーマンス向上を目指していく。2018年のF1レギュレーションでは、コックピット保護デバイス『Halo』の搭載が義務化され、また昨年不評だったシャークフィンとTウイングが搭載されていたエリアは制限され、その2つのデバイスは事実上廃止となる。レッドブル RB14は、過去にRB11で実施したように特別カラーで発表された。マシンサイドとリアウイングにはアストンマーティンのロゴが掲載されている。正式なカラーリングは来週のバルセロナテストで披露される。サイドポッドは、昨年のフェラーリに類似した形状に変更。これまで発表されている2018年F1マシンと同様にバージボード周りの処理はかなり複雑なものとなっている。現状ではTウィングの代替デバイスとなる“ギアボックスウイング”は搭載されていないようだ。レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、今年のチャンピオン争いについて特にルノーのF1パワーユニットのパフォーマンスに慎重な姿勢をみせている。「我々はまだワールドチャンピオンを狙える状況ではないと思っている」とヘルムート・マルコはコメント。「2018年はルノーのエンジンがよりパワフルで信頼性のあるものでなければならない。我々は開始時から競争のあるシャシーで戦う。だが、メルセデスは新しいエンジンを生産しているし、彼らがさらに大きなアドバンテージを築くかどうかという問題がある。エンジンが我々が約束されたものであれば、我々はメルセデスにだいぶ近づけるはずだ」「エイドリアン(ニューウェイ:チイーフテクニカルオフィサー)は、初めて我々が自力でメルセデスを倒し、エンジンのパフォーマンスが順調なときは上位でレースができることを目にした」「過去の我々は常にシーズン後半の方が強かった。分析の結果、常に出来る限り遅くしていたが、2週間で100分の1秒を見つけることは助けにならなかった。シーズンに準備万全で挑むことの方が重要だ」ドライバーは、ダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンのコンビが2年目のフルシーズンを迎える。レッドブルは、プレシーズンテストまでにフィルミングデーを利用してRB14のシェイクダウンを実施。ダニエル・リカルドが初走行を担当する。その後、プレシーズンテストが行われるバルセロナに移動し、2月26日(月)からカタロニア・サーキットで本格的なテストを開始する。レッドブル RB14 画像
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