レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、タイトル獲得のためにマーク・ウェバーに比重を置くのはまだ早いとし、セバスチャン・ベッテルにも平等にチャンスを与えると明言した。F1韓国GPでは、マーク・ウェバーがクラッシュで、セバスチャン・ベッテルはエンジン故障によりリタイア。タイトル争いで首位のアロンソに対してそれぞれ11ポイント差、25ポイントをつけられた。
この先の2レースで仮にベッテルが前でレッドブルが1-2フィニッシュし、両方のレースでアロンソが3位で終えれば、タイトルはアロンソの手に渡ることになる。そのため、レッドブルはウェバーにアロンソを倒すチャンスを与えるためにチームオーダーを発令するべきだと意見されている。実際、韓国GP後にクリスチャン・ホーナーはウェバーに優先権を与える可能性について「ブラジルまでにかなり細かく見てみるつもりだ」と認めていた。だが、レッドブルは、浮き沈みの多いコンシーズンで、ベッテルのタイトルへのチャンスを奪い、ウェバーのサポートに回らせることは正しくないと決定した。「我々には2名の素晴らしいドライバーがいる。我々はレッドブルの明確なスポーツ精神にのっとり、二人を平等にサポートし続ける」とクリスチャン・ホーナーは述べた。「韓国で、5名のドライバーに何が起こるか予測するのは不可能なことがわかった。例えば、アロンソが我々の不運によって首位に躍り出た残り10周目まではセバスチャンがチャンピオンシップをリードしていた」「それは状況がかなり素早く変化し得ることを示した。チャピオンシップは終わりに近付いており、最終的には数字がすべてを物語る。チームのために最高の結果を達成するためのあらゆる可能性が両方のドライバーにあると確信している」クリスチャン・ホーナーは、ノーポイントに終わったにも関わらず、F1韓国GPは多くの励みになったと付け加えた。「レッドブルに適していないと予測されていたトラックだったが、我々は予選で1位と2位を獲得したし、ウェットコンディションにおける我々のクルマのパフォーマンスについての疑いは和らげられた」「日曜日の焦点は戦略とピットストップだったし、セバスチャンは先頭でレースを管理するために素晴らしい仕事をしていた。結果は残念だった。ルノーの公式謝罪は丁重なものだったが、我々はチームとしてともに勝ち、ともに負ける。ブラジルでは挽回するつもりだ」
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