レッドブル・レーシングが2026年F1シーズンから投入した自社製パワーユニット「レッドブル・パワートレインズ(RBPT)」は、プレシーズンテストで大きな注目を集めた。フォードと共同開発されたこのパワーユニットは、開発段階では懐疑的な見方も多かったが、バーレーンテストではパドック内でも評価を高める結果となった。レッドブルに加入したアイザック・ハジャーも、そのパフォーマンスは予想を大きく上回っていたと明かしている。
RBPTエンジンは「想像以上」だったレッドブルは2026年F1レギュレーションから、レッドブル・パワートレインズ部門を通じて自社製パワーユニットの開発を開始した。これはアメリカの自動車メーカーであるフォードとの協力によるプロジェクトであり、F1においてレッドブルが初めて自らエンジンを製造する挑戦となる。しかし2025年シーズン中には、開発が順調ではないという噂も広がっていた。2025年7月には当時のチーム代表クリスチャン・ホーナーが「RBPTが2026年により優れたパワーユニットを作れば既存メーカーにとって恥ずかしいことになる」と語り話題となった。その後チーム代表に就任したローラン・メキースも、レッドブルがメルセデスやフェラーリのような既存メーカーとすぐに肩を並べることを期待するのは「ばかげている」と認めていた。それでもバーレーンでのプレシーズンテストでは、このRBPTエンジンが大きなサプライズのひとつとなり、パドック内でも称賛の声が上がった。テストで一気に消えた疑念メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは、サクヒールで行われた最初のプレシーズンテストの際、レッドブルはストレートだけで1周あたり1秒速いと主張した。またウィリアムズのカルロス・サインツJr.も、テスト序盤の段階でレッドブル・パワートレインズは「誰よりも明確に一歩先を行っていた」と語っている。2025年にレーシングブルズで印象的なルーキーシーズンを送ったアイザック・ハジャーは、今季からレッドブル・レーシングに昇格。昨年の開発段階ではRBPTエンジンに懸念を抱いていたものの、現在はその印象が大きく変わったと語る。「僕が想像していたよりもはるかに良かった」「昨年シーズン終盤の印象はあまり良くなかった。噂もそうだし、チーム内でも完全に満足している感じではなかった」「でも1月のバルセロナのシェイクダウン初日で、いきなり110周走ったんだ。だから本当にいい意味で驚いた」「プロジェクト開始からまだ3年のチームとしては、とても印象的だ」信頼性への不安も「すぐに解消」ハジャーは2026年F1マシンの信頼性について懸念を示していたが、テストを通じてレッドブルの耐久性に対する疑念はすぐに消えたと明かしている。バーレーンテスト6日間の総周回数では、レッドブルは672周で3番目に少ない周回数となった。これはキャデラックの568周、アストンマーティンの334周を上回るものの、トップのマクラーレン(817周)には及ばなかった。それでもハジャーは、テストを通じて自分の不安が大きく和らいだと語る。「正直に言うと、バルセロナでは本当にたくさん疑問があった。でもそれはすぐに消えた」「もちろんシーズン中に問題が出ることはあると思う。それは普通のことだ」「でも、僕が思っていたよりずっと少ないはずだ」
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