レッドブル・レーシングのパフォーマンスエンジニアリング責任者ベン・ウォーターハウスは、2025年アブダビのポストシーズンテストを終え、7年間にわたるホンダとのパートナーシップへ深い感謝を述べた。2026年からレッドブルは新しいパワーユニット体制へ移行するため、今回が現行体制としての“最後の公式テスト”となった。
「アブダビでとても充実したテストデーを過ごすことができ、長いシーズンを締めくくる良い形になった。今日のプログラムは2台で分担し、アイザックは2026年ピレリタイヤのテストプログラムを担当し、歩夢は現行タイヤを使用してRB21でヤングドライバーテストを行った。2人とも本当に素晴らしい仕事をしてくれて、非常に詳細なフィードバックを提供し、両マシンともトラブルなく全てのプログラムをやり遂げてくれた」とベン・ウォーターハウスは語った。「このテストはチームにとって非常に価値あるものだったし、アイザックとより深く関係を築く良い機会にもなった。今回得られたデータはミルトンキーンズに持ち帰り、これから7週間後に迫るバルセロナへ向けてシミュレーションツールの改良に役立てていく」「そして最後に、ホンダには心から感謝を伝えたい。ここ7年間、我々に素晴らしいパワーユニットを提供し、圧倒的なサポートをしてくれた。本当に素晴らしいパートナーだったし、来年も一緒に戦えることを楽しみにしている」この「ホンダへの特別な感謝」は、レッドブルとホンダが歩み続けてきた7年間の濃密な歴史を象徴するものだった。2025年最終戦アブダビでマックス・フェルスタッペンが勝利し、両者のパートナーシップは当初の契約どおり“ひと区切り”を迎えた。ホンダとレッドブルの歩み(2018年~2025年)ホンダは2021年シーズンをもってPUサプライヤーとしての直接参戦を終了したものの、その後も HRC(株式会社ホンダ・レーシング)がRBPTへ技術支援 を行い、レッドブル・レーシングおよびレーシングブルズ(旧トロロッソ/アルファタウリ)を支えてきた。両者のパートナーシップは 2018年にトロロッソへPU供給を開始 したことから始まり、2019年にはレッドブル・レーシングにもPUを供給。2021年にはマックス・フェルスタッペンがドライバーズタイトルを獲得し、ホンダに 30年ぶりのF1タイトル をもたらした。2022年以降はHRCがRBPTに技術支援を行い、2023年にはレッドブルが22戦21勝という驚異的な成績で2年連続のダブルタイトルを達成。2024年にはフェルスタッペンがドライバーズタイトル4連覇を成し遂げ、数々の伝説的瞬間をともに作り上げた。■ ホンダ×レッドブル・グループ パートナーシップ戦績(2018〜2025)総レース数:172戦勝利数:72勝表彰台:141回ポールポジション:51回ドライバーズタイトル:4回コンストラクターズタイトル:2回2025年アブダビGPでのフェルスタッペンの勝利をもって、レッドブル・グループとのパートナーシップは当初契約どおり一区切りを迎えた。
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