レッドブル・レーシングは、2025年F1第14戦ハンガリーGPの金曜フリー走行で不本意なスタートを切ることとなった。マックス・フェルスタッペンはFP2終了後に「ドライブできない」と語り、角田裕毅もグリップ不足を訴えた。テクニカルディレクターのピエール・ワシェは、マシンが「期待通りに機能していない」と厳しい状況を明かしている。
レッドブル・レーシングのテクニカルディレクターであるピエール・ワシェは、RB21の状態について率直に次のように語った。「今日は非常に難しい一日だった。マシンが現在、我々の期待通りに機能していない。両セッションでいくつかのテストを行ったが、どれも想定したような反応を示してくれなかった」「今夜から明日にかけて、すべてのテスト結果を綿密に分析する必要がある。現時点では我々の競争力は不十分で、解決すべき課題が山積している。ただ、良い解決策が見つかることを期待している」金曜の走行を終えたフェルスタッペンは、RB21のフィーリングについてこう振り返った。「今日はかなり厳しかった。グリップがなくてバランスも悪く、全体的に何も機能していない感じだった。何が問題なのかまだ分かっていないから、今夜しっかり調べる必要がある」またFP2中にはコックピット内のタオルをコース脇に投げ捨てた行為が問題視され、セッション後に審議対象となったが、本人は安全上の配慮だったと説明している。「顔を拭くために使っていたタオルが足元に落ちそうになって、ペダルの下に入ったら危険だから、オフライン上で安全に処理した。今日の走行は全体的に良くなかった。マクラーレンはすごく強いから、僕らも改善しなければならない」不調のRB21に苦しむレッドブル、金曜は低迷一方で、チームメイトの角田裕毅はFP2で9番手につける走りを披露。セッション後は、前向きな感触とともにグリップ不足の課題を口にした。「今日は両方のセッションで、いくつかポジティブなところがありました。FP1からFP2にかけてパフォーマンスが上がったのは、金曜日としてはすごく良い兆しだと思います」と角田裕毅はコメント。「問題はバランスというよりも、グリップが足りなかったことで、そこが少し足りなかったかなという印象です。明日に向けては、今日の走行を通じて見えたポジティブな面をしっかり活かしながら、まだ足りていない部分を突き詰めていきたいと思います」