レッドブルは、F1サウジアラビアGPでRB21に大規模なアップグレードパッケージを導入する。チームに近い情報筋が明らかにしたものだ。高速のジェッダ・サーキットでのウィングレベルに合わせた明らかな変更はさておき、レッドブルが導入するアップグレードは、マシンがコース上を走行している時点ではすぐには目に見えない部分だ。主な焦点はアンダーフロアの空力性能となる。
フロアの中央部は、サイドのベンチュリーチャンネルと接続する部分が変更され、マシン下部の圧力管理が変更され、空力圧力の中心が後方に移動する。空力アップグレードに加え、サイドポッド内のメカニカルパッケージも変更され、内部流体力学が簡素化されるほか、レギュレーションで認められているわずかな自由度を利用して重量配分も調整されるものと見られる。フェラーリ SF-25と同様に、RB21は空力構成と車両ダイナミクスにミスマッチがあり、それがマックス・フェルスタッペンと角田裕毅が直面しているバランスと全体的なパフォーマンスの不足の原因となっている。チームは、開発プログラムによって純粋なパフォーマンスを適切に引き出すことができると確信しており、3段階の開発プログラムの最初のステップはサウジアラビア、2段階目はマイアミ、そして最終段階はイモラとなる予定となっている。レッドブルは、次の3戦において回復し、安定したパフォーマンスプラットフォームを提供することを目指し、全力を尽くす構えだ。
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