レッドブルF1のアドバイザーを長年務めるヘルムート・マルコは、80代に突入した今、将来的にレッドブルでの職務から身を引くのは自然なことだと語った。ヘルムート・マルコはF1パドックでも最高齢のメンバーの1人だが、過去20年間と同様に、現在も重要な役割を担っている。そのことを踏まえ、マルコはまだ十分に元気で仕事を続けられるとしながらも、いくつかの責任からは自然と身を引くことになるだろうと示唆した。
ヘルムート・マルコ、レッドブル引退の時期を示唆マルコはレッドブル・レーシングの設立において重要な役割を果たし、同社の共同オーナーであるディートリッヒ・マテシッツとともに、現在ではタイトルを獲得する強豪チームを作り上げた。現在もレッドブルの重要な歯車であり、マックス・フェルスタッペンという強力な味方を擁していることで知られている。81歳となった今でも、マルコはグランプリのすべてに足を運び、少なくとも2026年までは続けるつもりだと語っている。「私はもう若くない」と、彼はInside Line F1ポッドキャストで語った。「私の契約は2026年までだが、肉体的にも精神的にも仕事ができる状態である限りは続けるつもりだ」「私はそれを楽しんでいるが、当然のことながら、私は徐々に身を引いていき、良い後継者を見つけたいと思っている」マルコの重要な役割のひとつは、若い才能を育てることである。そして、レッドブルの出世階段を昇る者とそうでない者について、マルコは容赦ないことで知られている。しかし、間違いなく彼の最も成功した若手育成例は、現チャンピオンのマックス・フェルスタッペンであり、マルコは、彼が若くしてF1シートを与えたのはリスクを冒したものだったと振り返った。「我々が彼と契約を結んだとき、彼は15歳だった。鈴鹿で初めてレースに出場したのは16歳のときだった」「鈴鹿は最も過酷なサーキットのひとつであり、オールドスタイルだ。我々は多くの批判を受けていた。『危険な若造』などとね。そして、残念ながらルールが変更された」「マックスと私は1時間、あるいは2時間近くも話し合ったが、非常に若い体の中に成熟した男がいた。しかし、彼が何を望み、それをどのように達成したいかというビジョンは、非常に明確だった」「だから私にとって、彼をF1カーに乗せることはリスクではなかった。確かに彼はいくつかの事故を起こしたが、ほとんどのドライバーは、初めてのレースでは何らかの事故を起こすものだ」