レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、来シーズンに向けてエンジンパフォーマンスを均一化させるように要求している。ルノーのエンジンが重量、ドライバビリティ、燃費面でアドバンテージがあるとされているが、クリスチャン・ホーナーは、ルノーがメルセデス・ベンツと比較してパワーが劣っていることを不満に思っている。昨年もエンジン均一化の動きはあったが、実施には至らなかった。
クリスチャン・ホーナーは、再びその問題が注目されることを望んでおり、特にライバルチームがレッドブルのシャシーのアドバンテージに迫ってきている今、パワーの重要性がより重要になってくると考えている。「基本データをみれば、我々がパワーに関して3%劣っていると言うと思う。おそらく30〜35%くらいだ」とクリスチャン・ホーナーは語る。「それはコンマ4秒に相当するが、ダイナモの上で全てのエンジンが同じコンディションで動き、公平で適切な比較がなされるまで、決してわかることはない」「ロス・ブラウンが重量配分、重心、そして冷却効率について話しているのを聞くことがあるだろう。多くのパワーがあるほど、多くの熱を発生される」「しかし、あらゆる面を共通のフォーマットでみる必要がある。進歩するうえで最も重要なことは、規約の範囲内に自由があるので確実にシャシーに集中していくということだ。そして、それはエンジンがより大きな要因になる場所だ」「少しうんざりしてきている。レギュレーションには特にエンジンの均一化についての取決めはない。それは問題だ。違いがあることは認められると思うし、昨年の冬にエンジンを評価するフォーマットが全てのメーカーによって合意されたが、いくつかのチームはそれは止めた。その状況に戻っている」昨シーズン、レッドブルは2010年に向けてメルセデス・ベンツとの契約を目指したが、メルセデス・ベンツのカスタマー供給拡大への拒否権を持っているマクラーレンによって、その計画は阻止された。最近、メルセデス・ベンツは来年に向けて供給チームを増やす予定はないと語っており、レッドブル・レーシングは少なくとももう一年はルノーとの契約に同意するとみられている。「供給面ではルノーとのパートナーシップに非常に満足している」とクリチャン・ホーナーは語る。「彼らは我々を非常によく扱ってくれているし、ルノーと非常に良いパートナーシップを築いている」「残念なことに、プロダクトはホモロゲーションによって凍結されているので、パフォーマンスも凍結されている」「メルセデスは、来年さらなるチームに供給するつもりではないことを明確にしている。そのため、我々は健全な状況を作り出すために、FIA、チーム、メーカーを当てにしている。1つのエンジンが残りよりも大きく有利である状況は健全ではない」パワー面ではルノーは劣っているかもしれないが、他の部分にアドバンテージがあるとの見解に関しては「ルノーのエンジンは手入れが行き届いたエンジンだ。フェラーリのように優れたエンジンだ」とホーナーは語る。「しかし、馬力は圧倒的な要素だ。それらは馬力にトレードオフされてしまうだろう」「燃費に関しては、馬力が小さければ燃料の消費も少ないし、発生する熱も小さい。多くの馬力があっても保守的な走行をすれば、同じ結果になるかもしれないが、必要なときにそれを使うことができる。重要な要素であることは間違いない」
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