ニューウェイのフェラーリF1移籍説が加速 妻がイタリアの物件を物色？

F1史上最も偉大なカーデザイナーの一人であると広く認識されているニューウェイの立場は、チーム代表のクリスチャン・ホーナーが女性従業員に対する不適切な行為で告発されて以来、厳しい監視の対象となっている。ホーナーは内部調査の結果、潔白が証明されたが、その評決は現在進行中の控訴の対象となっている。しかし今週、65歳のニューウェイがチーム内の明らかな権力闘争に飽きてその職を離れると報じられ、レッドブルはさらに動揺した。レッドブルの大株主であるタイの億万長者チャラーム・ユーヴィディヤは、この論争を通じてホーナーを公に支持してきた。しかし、自身もエナジードリンク会社の株式の49％を所有するマーク・マテシッツは、50歳のホーナーの解任を望んでいると言われている。ニューウェイのような専門知識を持つ人物が、彼が今も提供できるものを考えれば、F1を完全に離れることはほとんど考えられない。そして、彼はすでにフェラーリへの移籍が噂されており、フェラーリは現在レッドブルのこのスポーツへの支配を打破する最もチャンスのあるチームと考えられている。そして、Daily Mailによると、スメルザックは新居購入を視野に入れ、イタリアの住宅市場を物色しているという。スクーデリアはマラネロを本拠地としており、ニューウェイがフレデリック・バスールのチームに加入するのであれば、イタリアへの移住は理にかなっている。フェラーリは来年も魅力的な存在になることを約束しており、2024年シーズン終了時にはルイス・ハミルトンがカルロス・サインツJr.の後任となる予定だ。メルセデスが苦境に立たされている中、この2年契約は必然的にハミルトンにとって前例のない8度目の世界タイトル獲得に向けた最後の挑戦となるが、ニューウェイと協力することでその野心は計り知れないほど高まるだろう。ニューウェイとレッドブルの現在の契約は2025年までとなっており、昨年5月に以前の契約の延長に合意している。来年のハミルトンとシャルル・ルクレールとの仕事に間に合うかどうかは、契約の複雑さ次第であり、契約解除条項が交渉されたかどうかは双方とも確認していない。ニューウェイは2006年からレッドブルに在籍しており、以前はウィリアムズやマクラーレンで働いていた。それ以来、彼はレッドブルが7つのドライバーズタイトルを獲得する上で極めて重要な役割を果たしており、ホーナーとは常に親密な関係を築いきた。フェラーリF1移籍が噂されるなか、ニューウェイが2023年12月に『Formula For Success』のポッドキャストに出演し、フェラーリへの憧れを明かし、3度にわたって有名なスクーデリアへの加入に「近づいた」ことを認めたときの映像が再び脚光を浴びている。当時、ニューウェイはレッドブルでの“居心地の良さ”を主張し、ミルトン・キーンズに本拠を置くチームを離れることを自分の家族を捨てて出て行くようなものだと例えた。「フェラーリは、正直なところ、おそらくモーターレーシングに携わる誰もが常に魅了され、チャンスがあれば参加したいという誘惑に駆られる魔法のブランドだ」とニューウェイは語った。「私はこれまでに3回アプローチを受け、そして近づいてきた。そのうちの1つは、はるか昔のインディカーでのものだった」「素晴らしいブランドだ。神秘的な雰囲気がある。事実上、イタリア代表のようなもので、長所も短所もある」「欠点は、素晴らしい仕事をしなければ、完全に非難され、引き裂かれることだ。もちろん、良い仕事をすれば、国民的英雄だ。そのため、それ自体があらゆるプレッシャーをもたらす」「しかし、私はそこから情熱的な側面を取り除き、エンジニアリングの側面からアプローチするように努めなければならない」「私がこれまで働いてきたチームはとても楽しかったし、もちろんレッドブルは、多かれ少なかれ、最初からいたチームだ」「このチームは私がチームのエンジニアリング面の開発に中心的に関わってきたチームなので、ある意味居心地が良いチームだ。我々は皆、自分たちがどのように働いているかを知っている」「これから変わると思う。絶対に変わらないとは言わない。そんなことは絶対に言ってはいけない。だが、それは家族と別れるようなものだ。それが現状だ」