エイドリアン・ニューウェイは、今季限りでレッドブルF1を辞める予定であると報じられており、F1のライバルであるフェラーリへの移籍の可能性も示唆されている。ドイツのAuto Motor und Sportによると、伝説的なF1デザインの第一人者であり、レッドブルの首脳陣でもあるニューウェイは「適時に別れを発表する」予定だという。
ドイツの出版物は、ニューウェイが「チーム内の権力闘争に不満を抱いており」、「早ければ2024年末には」別のプロジェクトに参加することを望んでいると報じている一方、BBCの報道によると、ニューウェイは「レッドブルに移籍したいと伝えている」とのことで、ホーナー論争の後、チーム内で「不安定」になったと付け加えた。ニューウェイはレッドブルと2025年末までの契約を結んでおり、昨年はワールドチャンピオンに輝いている。Auto Motor und Sportは、ニューウェイの移籍先として最も可能性が高いのはフェラーリで、そこでルイス・ハミルトンやシャルル・ルクレールに加わることになるだろうと主張している。また、メルセデスとアストンマーティンも、65歳のニューウェイの選択肢のひとつとして挙げられている。レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーをめぐる論争を受け、2024年のF1シーズンが始まって以来、ニューウェイの将来をめぐる憶測が飛び交っている。チーム内の不満がうわさされる中、ニューウェイは3月のサウジアラビアGPでアストンマーティンのチーフであるローレンス・ストロールから「高額」の契約を提示されたと報じられている。もしニューウェイが本当に2006年から働いているレッドブルを去ることになれば、F1史上最高のカーデザイナーと言われるニューウェイを確保するための争奪戦は相当なものになるだろう。ニューウェイはキャリアの中でフェラーリからのアプローチを3度断っていることで知られ、フェラーリやハミルトンと仕事をしなかったことは「感情的な後悔」だと公に認めている。