レッドブル・レーシングのシニアエンジニアによると、セルジオ・ペレスとマックス・フェルスタッペンの間のRB19のセットアップの違いについて、今シーズンよりも2021年の方が大きかったと語る。フェルスタッペンが過去10連勝を含む14戦中12勝を挙げているのに対し、チームメイトのペレスは夏の前半にマシンに苦戦するなど、浮き沈みの激しいシーズンを送ってきた。
ペレスは、シンガポールGPに向けた最後の4レースで3回表彰台を獲得するまでに回復した。シンガポールGPは6回のグランプリウィナーであるペレスが2022年に優勝を決めたサーキットである。フェルスタッペンは、鋭く反応性の高いターンインでマシンを「オン・ザ・ノーズ」にすることを好むドライバーとして知られているが、これによりリアが不安定になる可能性がある。レッドブル・レーシングは、フェルスタッペンのスタイルに合わせてマシンが設計されているという指摘を否定しており、チーフエンジニアのポール・モナハンは、レースウイークエンドでのセットアップの違いはペレスの初シーズンである2021年のほうが大きかったと考えている。2人のドライバーがマシンセットアップに大きな違いを求めているかという質問にモナハンは「私の経験では、ドライバーは常にガレージ全体で微妙な変化や微妙な違いを求めている。それは珍しいことではない」とメディアに語った。「セルジオはセットアップの好みや選択という点で、このマシンではマックスにかなり近い。このクルマで前進するのは少し楽になる」「彼のアプローチはマックスにとても似ていて、その違いはとても小さい。このクルマに関してはおそらく2021年マシンよりも小さいと言えるだろう」「したがって、大きく異なるかというあなたの質問に答えるとノーだ。非常に近い」モナハンはまた、レッドブルの連勝記録が15レースとなり、シーズンを席巻しそうな勢いであることについても言及したが、「一度に1レースずつ」という古い信条に従うべきだと感じていると語る。「我々は競争的な環境にる。P1セッション、P2、P3ではどうすればいいのかというの短期的な問題に対処している」とモナハンは語った。「予選にどう臨むのか?天候はどうなのか?」「これまでに達成したことに安住するのは間違っている。我々は前進し続けたい。そして、そのための唯一の方法は、各レースを個別の競争として扱うことだ。この先も走り続けるためには、クルマとドライバーの能力を最大限に引き出すよう、自分たちをプッシュしていかなければならない」