レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、チームがイタリアGPの決勝に集中するために予選を犠牲にしたことを明かした。モンツァの予選では、情熱的なティフォシの前でフェラーリのカルロス・サインツが見事なポールポジションを獲得し、チャンピオンシップリーダーのマックス・フェルスタッペンはわずか0.013秒の差で敗れた。
フェラーリは1ラップで猛烈なペースを示しており、フェルスタッペンはプラクティス2回目、3回目ともにサインツの後方につけていた。フェルスタッペンは最後のアタックでシャルル・ルクレールを暫定ポールから外したものの、その後はサインツに敗れて2番手に甘んじた。チームメイトのセルジオ・ペレスは、プラクティスでのクラッシュやオイル漏れ、パワーユニット交換を経験し、一筋縄ではいかない週末を過ごし、5番手に並ぶ。レッドブルの予選についてマルコは「我々はフェラーリが強いだろうということはすでに分かっていたので、ポールポジションにあまり焦点を当てなかった」とORFに語った。「セットアップでどのように取り組んだかを考えると、予選よりも決勝の方がずっと重要だ」「この順位なら、戦術的にも戦略的にも有利だ」マルコはサインツがポールポジションを獲得したことにも触れ、「イタリアの雰囲気にとっては最高だ」と語った。クリスチャン・ホーナー (レッドブル・レーシング チーム代表)「マックスの素晴らしいラップでフロントロウを獲得できた。今朝からフェラーリが1周で信じられないほど速くなることはわかっていたが、最終的に2人の差はわずか数センチだった。チェコはFP3でトラックタイムを逃してしまったが、よく挽回したし、エンジン交換で5番手につけたことで、明日はエキサイティングなレースになるだろう」