レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、F1ライバルたちは2026年から独自のF1エンジンを開発してレースに出場する際に「顔面蒼白になる」ことを望んでいると語った。レッドブルは現在、レッドブル・パワートレインズのプロジェクトに着手している。このプロジェクトは、ホンダが2021年にF1からの公式撤退を決定したことを受けて立ち上げられたものだが、その後、ホンダはこの決定を撤回し、2026年までに新たなワークス契約の一環としてアストンマーティンにエンジンを供給することになっている。
レッドブルは18年間のF1参戦期間中、最初はルノーと、その後はホンダと、事実上のワークスF1チームであったが、パワートレイン部門の構築はまったく新しく、より大きな範囲での取り組みとなる。Autosportのインタビューに応じたホーナーは、レッドブルは現在“絶好調期”を迎えていると語る。前回のカナダGPでマックス・フェルスタッペンが優勝したことで、フェラーリ、マクラーレン、ウィリアムズ、メルセデスに加わるF1通算100勝を達成したレッドブルは、2023年のダブルタイトル獲得に向けて順調に進んでいるように見える。レッドブル・レーシングは最速で通算100勝目を達成2005年にジャガーチームを引き継いで以来、レッドブルはその成功について十分な評価を得ていると思うかとの質問に対し、ホーナーは「その瞬間にいるとき、それを言うのはとても難しいと思う」と語った。2005年以降、ドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルの獲得数ではメルセデスがトップ(7勝と8勝、6勝と5勝)だが、レッドブルは最速で100勝を達成している。「振り返って、何が達成されたかを見て初めて物事が理解できる。だから、いつかは必然的にそうなる」「我々はまだ比較的新しいチームだ。言ってみれば、F1ではまだニューカマーのひとつだ」「しかし、チームのフォローがどんどん成長しているのがわかる。そして、我々が最終的に何を達成し、何をしていくかは歴史が決めることだ」「私たちは独自のパワーユニットメーカーとなり、いくつかのエキサイティングな章が近づいている」「おそらく、そのルートを選択したら、私たちが顔面蒼白になる思っている人がたくさんいるだろう」「だが、信じてほしいが、このグループには必ず成功させようという決意がある」