レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、2023年F1モナコGPの決勝を振り返った。F1モナコGP決勝はマックス・フェルスタッペンが終始冷静にレースをコントロールし、2位フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)に27.9秒もの大差をつける見事な優勝を飾った。マックス・フェルスタッペンのモナコGP制覇は、2021年シーズンに続いてキャリア2度目。
予選Q1でクラッシュし、グリッド最後尾からのスタートとなったセルジオ・ペレスは、追い抜きが極めて困難なモナコ市街地コースで苦しいレースを強いられ、入賞圏外の16位でチェッカーを受けた。シーズン4勝目を挙げたマックス・フェルスタッペンは選手権ポイントを144まで伸ばし、選手権2位のペレスに対して39ポイント差をつけた。「モナコでの勝利は特別だ。全ドライバーが一度は勝ちたいと願うレースなので、常に普段の優勝以上の価値がある。オラクル・レッドブル・レーシングにとっては3シーズン連続のモナコGP制覇で、モナコでの通算優勝回数は7になった」とクリスチャン・ホーナーは語った。「この週末へ向かう時点で、このレースが今シーズン最大の試練になることは覚悟していた。そして今日のモナコはマックスにあらゆる試練を突きつけた。マックスはミディアムタイヤをマネージし、コンディション変化に上手く対応してインターミディエイトに交換したあと無事にマシンをフィニッシュへ運んだ。またしても素晴らしいドライブだった」「残念ながら、チェコにとっては困難な週末だった。チェコは必死に努力したにもかかわらず、昨日の予選結果のあとで彼にできることはほとんどなかった。しかしながら、チェコが自分のミスから学び、スペインで早急に立て直してくることは分かっている」「しかし、このレースで起きたことはファクトリーで日々重ねられているあらゆる努力の表層にすぎない。今日の勝利はチーム全体のパフォーマンスと献身を象徴している。素晴らしい勝利だ。数多くの教訓も得たが、喜びをしっかりと味わうつもりだ」