レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、2023年シーズンに期待外れなスタートを切ったニック・デ・フリースには“イエローカード”が提示されているが、今のところはスクーデリア・アルファタウリのF1シートは安全だと主張している。デ・フリースは、昨年のモンツァでのイタリアGPでウィリアムズからF1デビューを果たし、トップ10入りを果たしたことで、レッドブルのF1ドライバーの名簿に加えられた。
しかしこれまでのところ、28歳のルーキーはアルファタウリのチームメイトである角田裕毅に比べてパフォーマンスが劣っており、メルボルンとバクーでの週末はクラッシュで台無しにした。デ・フリースが苦戦を強いられていることから、先週は、デ・フリースが早急に立ち直らなければ、レッドブルのサードドライバーであるダニエル・リカルドと交代する可能性があるとの憶測が流れたヘルムート・マルコとアルファタウリのF1チーム代表を務めるフランツ・トストは、デ・フリースがパフォーマンスを向上させる必要があることに同意。トストにも同様に伝えられているが、レッドブルの責任者は短期的には変更はないと主張している。「今後のレースでは何も起こらない」とマルコはF1 Insiderのインタビューで語った。「デ・フリースと話をしたが、彼も我々と同じ考えだ。彼は改善する必要がある。素晴らしい成績を収めているチームメイトの角田裕毅との差は大きすぎる」「サッカー選手の言葉で言えば、ニックはイエローカードをもらったが、まだレッドカードはもらっていない。彼が改善すれば問題はない」マルコはまた、デ・フリースの成績が改善しなかった場合、リカルドがレッドブルの第一候補としてデ・フリースのシートを引き継ぐという話も否定した。「最悪の場合、我々は若い才能のプールに頼ることができる」とマルコは語った。「リカルドではなく、リアム・ローソンと岩佐歩夢について話している」今シーズン、日本のスーパーフォーミュラに参戦しているリアム・ローソンはレッドブル・レーシングの公式リザーブドライバーであり、リカルドはローソンが帯同できないレース週末にバックアップを務めている。岩佐歩夢に関して言えば、今年もFIA F2選手権のDAMSに参戦しており、今シーズンすでにジェッダとメルボルンで2回優勝している。レッドブルのジュニアプログラムに最近参加した岩佐だが、F1マシンをテストしたことはなく、まだF1スーパーライセンスを取得できていない。
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