レッドブルF1代表 「英国人ドライバーのいない我々は悪者にされやすい」

レッドブルのスポーツでの成功は過去2年間メルセデスを上回っているが、ミルトンキーンズに本拠を置くレッドブルは、フェラーリはおろか、最大のライバルと同じファンの熱狂を享受していない。マックス・フェルスタッペンはオレンジ色の軍団から揺るぎない支持を得ているが、これはまず何よりも個人の問題であり、フェルスタッペンのチームへの忠誠はほとんどない。クリスチャン・ホーナーは、レッドブルが「ブラックリーのあるチームのようなイギリス人ドライバーを擁していれば」F1のファン層ともっと強いつながりを持つことができると確信している。「我々はあまりにも簡単に悪者として見られている」とホーナーはinewsに語った。人気は低迷しているものの、レッドブルは過去2年間、スポンサー契約を次々と結び、タイトルパートナーであるアメリカのハイテク企業オラクルとは特に豪華な契約を結ぶなど、チームの商業面では努力してきた。しかし、昨年の予算上限問題で、レッドブルはF1が2021年に義務づける1億4500万ドルの予算制約を13の特定分野で超過したとして、700万ドルという高額な罰金を科された。また、エアロダイナミクスの研究を10％削減するというスポーツペナルティも科せられ、ホーナーは当時、この制裁を「非人道的」と呼んでいる。メルセデスのボスであるトト・ヴォルフは、この制裁を受けたレッドブルは「風評被害」を受けたと述べた。そして、少なくとも1つのチーム（ホーナーは名前を明かさなかった）が、パートナーに悪口を言うことで、傷ついたレッドブルの地位を利用しようとした。ホーナーは、自分のチームのコストキャップ違反について「それは私たちを汚した」と認めた。「こういうことは、ライバルに利用される」「そのうちの1チームがスポンサーやパートナーに接触して、彼らのブランドの評判を落とすことになると示唆しだ。それはまさに卑怯だった」「妻はいつも、背中を叩くのは、尻を蹴るのと同じことだと言っていた。これでは、まるで車に乗ったカーダシアン家のようだ」「自分の決断に納得している限りは。それが私の生き方だ」悪意を持ってレッドブルを弱体化させ、その雷鳴を盗むことができると信じていた人は誰であろうと、少なくともホーナーの目には、自らの好感度を下げることだけに成功したと映る。グリッド上で最も長くF1チームのボスを務めてきたホーナーは、陰謀や口論、卑怯な言葉やパンチが縄張りに付き物であることを知っている。ホーナーは、チームの違いを十分に理解している。「私たちは音楽を大音量で流し、笑顔を絶やさない」とホーナーは締めくくった。「仕事以上のものでなければならない。そして、それはトップからもたらされなければならない」「メルセデス・ベンツ、フェラーリ、アウディなどと肩を並べるエナジードリンクの会社だ。しかし、なぜそうしないのか? 適切な人材、適切なリソース、適切な文化があれば、なぜそれができないのか?」