レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、メルセデスがカスタマーであるアストンマーチンに最高のパワーユニットを供給しているとの噂を「ナンセンス」だとして一蹴した。アストンマーティンは、F1バーレーンGPでフェルナンド・アロンソがマックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレスに続く3位入賞を果たしてAMR23がレッドブル以外のマシンを圧倒。続くF1サウジアラビアGPでもそれを繰り返し、今季F1で真のトップ3候補として浮上した。
アストンマーティンは、メルセデスのトラブルとシーズン前半の勝利は難しいとの見解を示したことと相まって、エンジン部門であるメルセデスAMG・ハイパフォーマンス・パワートレインズが、意図的にカスタマーであるアストンマーティンを優遇しているとの意見も出ている。しかし、ヘルムート・マルコは、この主張が単に無意味なものだと主張する。「なぜメルセデスは競争相手をより強くしなければならないの? ナンセンスだ」とヘルムート・マルコはF1 Insiderに語った。「協力しているとはいえ、アストンマーティンは結局のところ、乗用車という点ではメルセデスの競合相手なんだ」「メルセデスはこれから、自分たちにとって残念な開幕戦をできるだけ早く忘れるために全力を尽くすだろう。この野心的な任務のために、アストンマーティンを助ける余地はないことは確かだ」なお、F1の技術規則では、パワーユニットメーカーはすべてのカスタマーに同じ仕様のハードウェアを供給することが義務付けられているが、この点はアルファタウリのチーム代表フランツ・トストもこの点には納得している。「噂は馬鹿げている」とフランツ・トストは付け加えた。「レギュレーションは、エンジンメーカーに対して、すべてのカスタマーに同じマテリアルを提供しなければならないと明確に定めている」「そして、私の知る限りでは、誰もがそれを非常に注意深く守っている。だから、チームを優先することは禁じられており、非現実的だ」
全文を読む