レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、昨年のマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスの間のチームオーナーを巡る論争はチーム側にミスがあったと説明し、今年のタイトル防衛に向けた準備を進めるなかでわだかまりは残っていないと主張した。2022年のF1世界選手権において、レッドブル・レーシングは23戦中17勝を挙げる圧倒的な強さでダブルタイトルを獲得。
しかし、F1ブラジルGPでは、マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスの間にチームオーダーを巡った論争が勃発し、暗雲が立ち込めた。F1ブラジルGPの最終ラップで、マックス・フェルスタッペンは、フェラーリのシャルル・ルクレールとランキング2位争いをしているセルジオ・ペレスを助けるためにチームから順位を譲るように要請されたが、6位の座を譲ることを拒否した。レース後、マックス・フェルスタッペンは、チームラジオで「昨年の夏にも言ったはずだ、二度とそんなことを言わないでくれ......僕は理由を説明したし、それを支持している」と語り、セルジオ・ペレスは「彼の本性が出た」と不満を露わにした。しかし、レッドブルF1のチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、両ドライバーとチーム全体がそのすべてを水に流したと語る。「この問題の根本的な原因は、あのグランプリで最後の数周で6位と7位という状況になることを想定していなかったことだと思う」とクリスチャン・ホーナーは語った。「そして、それは、レース前に想定していなかったことであり、話し合っていなかったことでもある」「だから、話し合いをして明確な計画を立てなかったことは、チームとしてミスだったと思う。もちろん、起こったことは残念なことだが、すぐに話し合い、オープンで透明性のあるものにした。そして、両ドライバーは、お互いに非常に明確で、オープンで、正直だった。そこから、チームとして前に進んでおり、ドライバー間のダイナミズムはまったく問題ない」「ブラジルでいくつかミスを犯したが、そこから学んで前に進んでいる。我々は素晴らしいことをやってのけた。この2人のドライバーは信じられないほどのパフォーマンスを発揮してくれた。この2人のおかげで今のポジションにいる。マックスのシーズンは別次元だった。だから、ブラジルの数周の出来事が我々の1年を決めることはない」2022年にレッドブル・レーシングが達成した17勝は、2016年のメルセデスF1の19勝に次ぐ、コンストラクターによるF1史上2番目に成功したシーズンだったが、クリスチャン・ホーナーは簡単ではなかったと語る。「非常にタフな1年だった」とクリスチャン・ホーナーは認めた。「統計を見ると、我々が完全に支配したように見える。だが、確かにシーズン前半はフェラーリにもチャンスがあったし、おそらくより速いパッケージもあった。しかし、マックスは1年を通して、特にあの前半は傑出していた」
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