レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、F1オーストラリアGPの週末にレッドブルがフェラーリに対してペースを掻いていた理由についてセットアップにミスがあったことを認めた。F1オーストラリアGPでは、スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールが、ポールポジションから全ラップをリードし、ファステストラップも記録する“グランドスラム”を達成して、2位のセルジオ・ペレスに20秒以上の差をつける完全勝利で今季2勝目を挙げた。
特にレッドブル・レーシングは苛立たしい週末となった。2位を走行していたマックス・フェルスタッペンは、シャルル・ルクレールに挑戦できないまま、信頼性の問題によってリタイアに終わった。その結果、フェラーリはわずか3レースで、コンストラクターズチャンピオンシップの順位でレッドブル・レーシングを49ポイント上回った。レッドブル・レーシングは、改修されたアルバートパークでの金曜日のプラクティスで車のバランスに苦労し、予選と決勝にむけて問題に対処することを期待していたセットアップを変更した。しかし、レース当日に気温は変化し、新たに再舗装された路面がラバーが乗り始めたことで、レッドブルはフェラーリよりもバランスが悪い状態のままになってしまった。「金曜日にリアタイヤにかなりのグレイニングが見られたので、レースはリアリミテッドになるだろうと思っていた」とクリスチャン・ホーナーは語った。「おそらく路面のラバーイン、特に温度の組み合わせは、ほぼ逆の問題だったと思う。そして、我々が予想した問題に対処しようと試みた結果、非常にフロントリミテッドな車になってしまった」「そういうわけで、我々の車はバランスウィンドウから外れ、特にミディアムタイヤで多くのグレインがあった。ハードタイヤでは実際にはそれほど悪くはなかった」セットアップの誤算の結果、マックス・フェルスタッペンはレッドブルRB18の真のポテンシャルを示すことができなかったとクリスチャン・ホーナーは語る。「明らかに、マックスの究極のペースを見ることはできなかった」とクリスチャン・ホーナーは付け加えた。「もっと競争力があったと思うが、勝てるほど良かったかどうかは分からない。フェラーリは週末を通して非常に強かった」