レッドブルF1は、空力責任者を務めるダン・ファローズとの契約を解除することに合意。4月にアストンマーティンF1にテクニカルディレクターとして加入することを許可した。昨年6月、アストンマーティンF1は、ダン・ファローズの獲得を発表。しかし、レッドブルF1は、2022年12月31日までダン・ファローズと契約を結んでおり、そこから6か月間のガーデニング休暇が必要だと主張。
レッドブルF1は、この問題をイングランドとウェールズの高等法院に持ち込み、12月17日に行われた最初の公聴会はレッドブルに有利になった。しかし、レッドブルとアストンマーティンは1月18日(火)に共同で声明を発表。4月2日からダン・ファローズがアストンマーティンF1のテクニカルディレクターとして仕事を開始することに合意し、それまでは“レッドブル・テクノロジーの従業員のまま”だと述べた。アストンマーティン・グループの最高経営責任者であるマーティン・ウィットマーシュは「レッドブルと契約を早期に解除することで合意に達したことを嬉しく思う。彼がチームに加わることを楽しみにしている」と述べた。レッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーは「ダンの長年の素晴らしいサービスに感謝し、彼の将来の活躍を祈っている」と述べた。ダン・ファローズは「レッドブル・レーシングで多くの幸せな年を過ごし、達成したことを誇りに思っている。来シーズンと新たな挑戦を楽しみにしている」と述べた。ダン・ファローズは、アストンマーティンF1チームの三頭政治の一部を形成し、パフォーマンスディレクターのトム・マカローとエンジニアリングディレクターのルカ・フルバットに加わる。ルカ・フルバットは、昨シーズンの終わりにアルファロメオF1から移籍した。トリオは最高技術責任者のアンドリュー・グリーンの直属となる。ダン・ファローズは、2006年に空力部門のチームリーダーとしてレッドブル・レーシングに加入。2010年から2013年のセバスチャン・ベッテルの4連覇の後、2014年に空力責任者に就任した。今月、アストンマーティンF1は、チームプリンシパルを務めてきたオトマー・サフナウアーが離脱し、元BMWモータースポーツ責任者のマイク・クラックが後任を務めることを発表している。