レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、コース上でマックス・フェルスタッペンがルイス・ハミルトンとホイール・トゥ・ホイールで戦っているのと同じくらい、コース外でメルセデスとハードに戦うと誓った。レッドブルF1上層部は、マックス・フェルスタッペンが“ブレーキテスト”をしたことによって接触したというメルセデスF1のチーム代表のトト・ヴォルフとルイス・ハミルトンの告発とレース後の10秒ペナルティに怒りを露わにした。
レッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーは「今日はすべての決定が我々に不利だった」と語った。「そういう言い方はしたくはないが、F1は今日チャーリー・ホワイティングを恋しく思っている。このような状況では、あのレベルの経験を持った男性がここで必要だった」しかし、メルセデスF1のトト・ヴォルフを含め、多くの人がマックス・フェルスタッペン攻撃性が限度を超えていたと反対している。トト・ヴォルフは「ウイングが壊れて、数回コースを外れていたかもしれない」と語った。 「ここでそのように内輪の恥を晒したくはないが、評価して、分析する必要がある。非常に困難で、おそらく限度を超えている」 「我々はただ最高の者が勝つクリーンなチャンピオンシップがしたいだけだ。その結果がマックスなのであれば、私も穏やかでいられるだろう。しかし、それはフェアなゲームでなければならない」だが、ヘルムート・マルコは、最終決戦にむけてトト・ヴォルフとの論争のギアを下げるつもりはない。「まず、ハミルトンがとても怒っていたこのいわゆる“ブレーキテスト”について反論することができる」とヘルムート・マルコはSky Deutschlandに語った。「これほど奇妙なものはほとんど見たことがない」「私たちのデータでは、ブレーキ圧の変化は見られていない。ハミルトンが誤算しただけだ。その後、ペナルティが科せられ、マックスのタイヤは2つの大きなカットで損傷した」「フィニッシュラインを越えられただけでも満足しなければならない」ヘルムート・マルコは、レッドブルがスチュワードによって不当に扱われていると信じている。「このようなことを続けるわけにはいかない」とヘルムート・マルコはServusTVに語った。「マックスが牙をむけばすぐにペナルティが科せられるが、ハミルトンが彼をコース外に押し出しても何も問題にはならない」「このよなことを続けるわけにはいかない。受け入れられない」と彼はに語った。「現在、すべてを評価し、特定の事項についてFIAに報告する予定だ」また、Bildには「事実で私たちの見解を立証できれば、新しい評価がなされることを期待している。そうすれば、ハミルトン側にペナルティが科せられると思う」と語った。史上最も過酷なF1タイトルの戦いの中心にいるのかと質問されたヘルムート・マルコは次のように答えた。「セナ対プロストがクラッシュしたのは鈴鹿での1レースだけだった」「我々は何ヶ月もの間、メルセデスとそのような決闘を戦ってきました。だが、そのような決闘で一方に偏った決定しかないということはことはあり得ない」マックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンが同ポイントで臨む最終戦F1アブダビGPに何を期待するかと尋ねられたヘルムート・マルコは次のように答えた。「まず第一に、今日の結果がもう一度分析され、最善の場合にはそれが修正されることを期待している」「だが、我々はそのレースで勝たなければらない」一方、今季のコンストラクターズタイトルに関しては、メルセデスがレッドブル・ホンダに28ポイント差をつけている。しかし、ヘルムート・マルコはレッドブルにとってコンストラクターズタイトルをとることはそれほど重要なことではないと語る。「今日、彼ら(メルセデス)は大きくリードを広げた。だが、我々はドライバーズタイトルの方に集中している。我々は自動車メーカーではない」