レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、メルセデス W12の“異常”な直線スピードが、カタールで封じられたと考えている。メルセデスとレッドブル・ホンダF1のコース内外の激戦は、2021年シーズン後半も続いている。レッドブルF1陣営は、メルセデスがマシンの直線スピードを上げるためにリアウイングを含めたレギュレーション違反をほのめかして憶測の旋風を引き起こしている。
前戦F1カタールGPで、レッドブルF1のチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、メルセデスのリアウイングの下側のフラップが高速区間で曲がっているとし、その証拠としてエンドプレートの“スコアマーク(擦り傷)”を指摘した。メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、レッドブルF1陣営の憶測に“幽霊”を見ていると反論した。だが、F1カタールGPでは、FIA(国際自動車連盟)が、その事実確認の一環としてリアウイングに新しい負荷テストを導入した。テストは調査目的でのみ行われ、法的な検証の一部ではなかったが、クリスチャン・ホーナーは、その非公式の調査がメルセデスに問題を回避するためにリアウイングを微調整することを強いるのに十分であったと考えている。「最近のレースでは異常な直線スピードを目にしたと思う」とクリスチャン・ホーナーは語った。「トトは、何も変えていないとしておきながら、直線スピードが向上したことを説明するのに苦労していると思う」「だが、シルバーストン以来初めて、レースで彼らの直線スピードと指数関数的な増加に匹敵することができたことは心強いことだ」「それがうまく警備されているのを見ることができてうれしく思う。導入されたテストは、一周する能力を根絶したはずだと確信している」実際、カタールでは、メルセデスとレッドブル・ホンダF1の最高速度にはわずかな違いしかなかった。しかし、トト・ヴォルフ、ロサイル・インターナショナル・サーキットでの小さなデルタは、ハイダウンフォースの空力パッケージを使用したメルセデスF1に有利なトラックレイアウトによるものだと示唆している。そして、トト・ヴォルフ、レッドブルF1が来週末のF1サウジアラビアGPで再び大騒ぎを起こす可能性があると信じている。「彼らが直線パフォーマンスに関して何等かのデータや写真を見せたことがあるか?」とトト・ヴォルフはクリスチャン・ホーナーの発言について語った。「ここはパワーセンシティブではないトラックだ。興味深いことに、彼らは良い仕事をしたと思う。大きなウイング(ハイダウンフォース)での直線速度は我々と同じだった」「彼らが幸せしているなら私は満足だ」「サウジアラビアに進もう。またコメントが来るかもしれない。ある意味、開始または立ち上げられている議論は、もうフォローできない」「私は自分自身とチームのために、そのサイドから出されている噂についてコメントするのに頑張ってついていこうという決断を下した。」ジェッダとアブダビでの最後の2ラウンドでタイトル争いがどのように展開するかについて質問されたクリスチャン・ホーナーは、わずかなマージンがチャンピオンシップの結果を決定するだろうと語った。「タイトになると思う。次のトラックは間違いなくメルセデスに有利なはずだ。改修されたアブダビはどうなるかは分からない」とクリスチャン・ホーナーは付け加えた。「だが、それは信じられないほどタイトだった。最後のそれらのレースに向けて、ドライバーズチャンピオンシップで8ポイントリードし、コンストラクターでのチャンピオンシップリードを5ポイントに減らした」「両方とも完全に狙えるところにある。それは素晴らしいことだ。我々は今、この世界選手権のクライマックスにいる」
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