レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、レッドブル・ホンダの2台の予選を“台無し”にした戦犯として名指ししていた角田裕毅への批判を撤回。レースエンジニアが角田にもっと早くに警告すべきだったと語った。PU交換によって最後尾グリッド降格ペナルティが決まっていた角田裕毅だが、チームメイトのピエール・ガスリーにトウを与えるためにQ3に進出した。
その仕事を終えてピットに向かっている角田裕毅に、レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスが迫った。角田裕毅は、進路を空けるためにターン11でコース外に出た。しかし、セルジオ・ペレスはそれに釣られたのか、同じコーナーでコースオフ。タイムを更新することができなかった。さらに後ろから到着したマックス・フェルスタッペンは、コース外で埃が舞っているのを見て、二人がクラッシュしたと勘違いしてスローダウン。こちらもタイムを更新することができず、結果としてライバルのメルセデスF1のフロントロー独占を許すことになった。レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスのQ3最終アタックが角田裕毅に遭遇したことで妨げられたとして、彼のドライバーが『Tsunoda’d(ツノダされた』という造語を使って不満を露わにし、ヘルムート・マルコは「両方の車を殺した」と非難した。予想通り、メルセデスはソーシャルメディアでこの状況を楽しんでいた。「頭を上げて、裕毅。ヘイターたちをを失望させないでくれ」とメルセデスはTwitterで煽った。角田裕毅は、セルジオ・ペレスのラップを「台無しにしたとは思っていない」とし、「自分でミスをしただけだ」と語った。「何か間違ったことをしたかどうかをレッドブルと話し合う必要があるので、今は少し心配しています」角田裕毅の心配は解消されたようだ。レッドブル・レーシングがダブル表彰台を獲得したレース後、ヘルムート・マルコは、悪いのは角田裕毅ではなく、レースエンジニアだと語った。「(昨日)裕毅は何も間違ったことをしていなかった」とヘルムート・マルコは Sky Germany に語った。「チームはコース上で何が起こっているかを知っていたので、彼のレースエンジニアはもっと早く彼に警告すべきだった」会議で角田裕毅にどのような言葉を賭けたかと質問されたヘルムート・マルコは「エンジニアに責任があると彼に伝えた」と答えた。
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