レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、メルセデスF1のトルコGPの印象的な挑戦スピードは、まるでレース全体でDRSをオープンにした状態で走っているかのようなだったと語る。レッドブル・ホンダF1は、イスタンブール・パークで勝利をかけてメルセデスに脅威を与えることができず、バルテリ・ボッタスがマックス・フェルスタッペンを寄せ付けずに今シーズン初勝利を挙げた。
当初から、レッドブル・ホンダF1は、トルコでのメルセデスの優位性を予想していたが、それでもW12のストレートでの速さは、レッドブル陣営を再び困惑させた。「メルセデスはストレートでとても速いので、我々は何かを考えなければならない」とヘルムート・マルコはオーストリアの放送局ORFに語った。「ここでは、まるでDRSを使ってドライブしているときのように、時速15km近く速かった。シルバーストン以降、このような感じだし、ギャップが大きくなっているだけだ」「それがエンジンの優位性なのか、そして、我々がそれに対して何ができるかは分からない。シャシーをさらに最適化して、どうにかして再びバランスを取り直す必要がある」レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、日曜日のF1トルコGPのレース後、ヘルムート・マルコの懸念を繰り返し、7月のシルバーストン以降のメルセデスのストレートスピードには「何か奇妙な」ことがあったと述べた。8月、レッドブルF1は、FIA(国際自動車連盟)にメルセデスのF1パワーユニットに搭載されているインレットプレナムの温度を記録するセンサーに関して問い合わせを送信した。低温と高密度酸素の組み合わせによって、より高い燃焼レベルを生み出している可能性を疑った。「すべてのチームがそうであるように、我々はいくつかの質問を提起した」とクリスチャン・ホーナーは Sky Sports F1 に語った。「ちなみに、レッドブルだけでなく、他のメーカーも質問を投げかけていた」「それらを取り締まるために調査するかはFIA次第だが、DRSをオープンにしたときに、よりも速い直線スピードを得らられているのは、かなり印象的だ」「これらのことを引き続き検討するかどうかはFIA次第だ」「我々はもう少し直線スピードを見つけなければならない。彼らは異なるダウンフォース構成を走らせていたのかもしれないが、我々はある程度のスピードを見つけなければならない」「今後、我々に適していることが期待されるトラックがいくつか登場するが、オースティンはハミルトンのテリトリーであることを分かっているので、我々はベストを尽くさなければならないだろう」