元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは、何十年もF1に深く関わってきたが、今年は再び“面白くなってきた”と語る。過去7年間はメルセデスがF1を支配してきた。しかし、今年はレッドブル・ホンダがその牙城を崩そうとしており、前戦F1シュタイアーマルクGPではマックス・フェルスタッペンがポール・トゥ・ウインで圧勝。両方のチャンピオンシップをリードしている。
ゲルハルト・ベルガーは「今年は我々が長い間見てきた中で最高のF1だ。ゆっくりと再びファンになりつつある」とゲルハルト・ベルガーは ServusTV に語った。現在、DTM(ドイツツーリングカー選手権)の代表を務めているゲルハルト・ベルガーは、過去トロロッソの株式の50%を保有していた共同オーナーであり、2021年にチャンピオンシップリーダーのマックス・フェルスタッペンが率いるレッドブル・レーシングの見方だ。「彼は初めてのタイトルの準備ができている」とゲルハルト・ベルガーは語った。「ようやくマックスのような若いドライバーとルイス・ハミルトンのような経験豊富な男との真の決闘が再び起った。もちろん、以前はこれは完全に普通ンのことだった」「現在、それはレッドブル対メルセデスであり、以前フェラーリ対ウィリアムズやウィリアムズ対マクラーレンだった」だが、多くの人々は、F1レースディレクターのマイケル・マシが監督しているレギュレーションの枠組みを含め、F1に批判的なままだ。だが、ゲルハルト・ベルガーは「彼はチャーリー・ホワイティングから引き継いだが、私は彼の穏健なアプローチが気に入っている。あの仕事には理想的だ」と語る。「ペナルティのほとんどは理解できるものだ。基本的に良好なバランスが維持されている」ゲルハルト・ベルガーは、F1シュタイアーマルクGPの予選で角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)に与えられたペナルティには少し批判的だったが、日本人の無線での爆発についてはあまり心配していないと語る。だが、ゲルハルト・ベルガーは、無線が理由でレッドブルが角田裕毅を落とすようなことはないだろうと語る。「ヘルムート・マルコは、若いドライバーがハードにプッシュするところを見ている限り、たとえ無線で何を言っていても見て見ぬふりをするだろう」「私の時代にはそれが問題になることはなかった。彼らには我々の声などほとんど聞こえなかったからね」とゲルハルト・ベルガーは笑う。「このスポーツの醍醐味はそういった感情だ」「視聴者はステアリングを握っているドライバーが異常な精神状態になることがあるのを感じるべきだし、今ではそういうものを聞くチャンスがあることを私はうれしく思っている」また、議論の的となっている“トラックリミット”については、過去にはドライバーがコースオフした場合、ウォールに突っ込んだり、グラベルでアドバンテージを失っていたので、問題ではなかったと説明する。「ドライバーは実際のコースに留まる必要がある。それだけですべてがうまくいくだろう」とゲルハルト・ベルガーは語った。
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