レッドブル・ホンダのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、F1バーレーンGPで早くもセルジオ・ペレスの経験の恩恵を受けたと語る。セルジオ・ペレスは、ドライバーズおよびコンストラクターズ選手権でのメルセデスとの戦いをサポートするためにレッドブル・ホンダのF1ドライバーとして抜擢されたが、F1バーレーンGPではその計画はうまくかなかった。
予選ではミディアムタイヤでタイムを刻めずにまさかのQ2は敗退。11番グリッドからのスタートとなったセルジオ・ペレスは、フォーメーションラップ中にRB16Bが突然シャットダウンするというトラブルに見舞われた。セルジオ・ペレスは、マシンを降りる寸前だったというが、電源が戻ったことで、まだ不慣れなマシンにも関わらず、マシンの再起動に成功してRB16Bを生き返らせることができた。ピットレーンからのスタートを余儀なくされたセルジオ・ペレスだが、持ち前のレース巧者ぶりを遺憾なく発揮して5位でフィニッシュ。ファンからF1バーレーンGPのドライバー・オブ・ザ・デイに選ばれる活躍をみせた。レッドブル・ホンダのF1チーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、そのような状況でセルジオ・ペレスの経験が生きたと語る。「彼のマシンは突然シャットダウンしたが、彼は素晴らしい経験と心の存在感を示した」とクリスチャン・ホーナーは Channel4 に語った。「基本的に彼はホイールを外してシステム全体を再起動させ、再び蘇らせた。冷静な頭を維持していたのは彼の功績であり、それは彼が重ねてきた経験の利点だ」「そして、彼のレースペースを見れば、彼は素晴らしいレースを走っていた。ほんの少しのシート時間で彼は改善したし、彼はドライバー・オブ・ザ・デイにふさわしい存在だった」元レッドブルのF1ドライバーであるデビッド・クルサードも、F1バーレーンGPでセルジオ・ペレスに非常に感銘を受けたとし、メキシコのレーサーが彼の“格の違い”を示したと語った。「セルジオはマシンを再始動させて格の違いを示した。彼には無線通信がなく、自分ですべてを解決しなければならなかった」とデビッド・クルサードは語った。「彼が何年間も生活していたマシンではない。彼は1日半のテストしか行っていない。かなり印象的だった」