レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、論争の的となっているスプリントレース計画について「F1は実験を恐れるべきではない」と導入を支持している。F1は、2021年のF1世界選手権の3つのグランプリで、日曜日のメインイベントのグリッドを決定しつつ、トップ8のドライバーには通常のグランプリの半分のポイントを付与するスプリントレースを土曜日に開催するという新しいコンセプトについて話し合っている。
現時点で、このフォーマットのトライアルには、カナダ、イタリア、ブラジルの3戦がノミネートされており、予選はFP2に代わって金曜日に行われ、スプリントレースのグリッドを決定する。F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、スプリントレースはF1チームから“幅広いサポート”を受けていると述べているが、具体的なことはまだ何も決まっていない。F1チーム代表のうち、レッドブルのクリスチャン・ホーナーとマクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、スプリントレースを試してみたいと考えているが、ハースF1のギュンター・シュタイナーは、F1世界選手権の競争力をさらに低下させると反対姿勢を見せている。クリスチャン・ホーナーは「すべての拒否するのは簡単だ。だが、何も試さなければ、それが機能するかどうかも分からない。実験することを恐れてはいけない。それが我々が望む成功をもたらさない場合、いつでも取り消すことができる」と Auto Motor und Sport に語った。クリスチャン・ホーナーは、新境地を開拓しても、F1はDNAを維持することが可能であると信じていると語る。「DNAは重要だ」とクリスチャン・ホーナーは付け加えた。「ウィンブルドンは今でも芝生でプレーされており、テニスプレーヤーは白いショートパンツと白いシャツを着ている。しかし、我々も進化しなければなりらない」「いくつかのレースは退屈だ。アブダビは我々にとっては素晴らしかったが、おそらく観客にとってはかなり単調だった」「F1はエンターテインメントだ。スポーツファンにはたくさんの選択肢がある。どうにかしてそれらをキャプチャする必要があり、それを行うための最良の方法は、ドライバーが違いを生むクローズレースとオープンレースを使用することだ」一方、マクラーレンのザク・ブラウンは Sky F1 に次のように語っている。「誰もが何か新しいことに挑戦するというコンセプトに賛成だ。重要なのは、リバースグリッドや人工的なものではないという意味での平等な競技の場であるということだと思うが、我々は日曜日のレース自体とは異なる部分で何かをしようとしている」「私は勇気づけられている。何か新しいものを持っているたびに、それを試すべきだ。うまくいくなら、それを続ければいいし、そうでなければ、それを変えるか、もうそれをしないかのどちらかだ、それはスポーツにとってポジティブなだけだと思う」だが、ギュンター・シュタイナーは同意ない。。彼の主張は次のとおりだ。「トップチームはさらに多くのポイントを獲得し、世界チャンピオンは夏に決定してしまうだろう」