レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、F1サヒールGPで見事なパフォーマンスを披露したジョージ・ラッセルの獲得を検討しているとの報道を否定した。新型コロナウイルスに感染したルイス・ハミルトンの代役としてF1サヒールGPにメルセデスから出場したジョージ・ラッセルは、予選2番手、決勝でもレースをリードするなどその実力を印象付けた。
今週末のF1アブダビGPでジョージ・ラッセルが再びメルセデスに乗るかどうかはルイス・ハミルトンの新型コロナウイルスの検査結果が陰性になるかどうかにかかっているが、ラッセルの中期的な将来については様々な憶測が飛び交っている。もし、メルセデスがジョージ・ラッセルではなく、2021年に契約通りにバルテリ・ボッタスを続投させた場合、レッドブルF1がラッセルと大金をはたいてでもメルセデスから奪い取るべきだとの意見がある。RTLは「ヘルムート・マルコとクリスチャン・ホーナーは、22歳のラッセルに長い間目を向けてきた。メルセデスが彼をワークスチームに連れて行かない場合、彼らは確実にラッセルをおいしい議論で密猟しようとするだろう」と報じた。しかし、ヘルムート・マルコは、その憶測を否定した。「ラッセルは我々にとって検討対象ではない。確かに彼は先週の日曜日に素晴らしい仕事をした、しかし、何人かのドライバーはメルセデスに乗っていたらそれができていただろう」とヘルムート・マルコは F1-Insider.com に語った。ヘルムート・マルコは、ジョージ・ラッセルの最大の問題はメルセデスとの繋がりだと語る。「まず、彼はメルセデスドライバーであり、次に、トト・ヴォルフ(メルセデスF1チーム代表)によって管理されている。ちなみに彼はヴォルフと10年契約を結んでいると我々に教えてくれた」「それは我々にとっては問題外です。我々には、角田裕毅のように自分たちで育てたい才能のある若いドライバーもいる」レッドブルF1は、今年のFIA-F2をランキング3位で終えた角田裕毅を評価しており、F1アブダビGP後にヤス・マリーナ・サーキットで行われるヤングドライバーテストでアルファタウリ・ホンダのF1マシンに乗せる。内部的には、角田裕毅が2021年にアルファタウリ・ホンダでダニール・クビアトに代わり、ピエール・ガスリーの新しいチームメイトになることがすでに決定しているとされている。ヘルムート・マルコは、角田裕毅を高く評価しており、なぜ彼がレッドブルの計画に完全に適合しているのかを説明した。「裕毅は非常に速くて才能があるだけでなく、非常にファニーで気楽な人物だ」とヘルムート・マルコは語った。計画では、レッドブルF1は角田裕毅をアルファタウリ・ホンダで少なくとも1年間修業させてから、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブル・レーシングに昇進させる予定だとしている。しかし、それまでのマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしての一時的な解決策として誰が運転するかはまだ決まっていない。アレクサイダー・アルボンを続投させない場合、先週末のF1アヒールGPで優勝したセルジオ・ペレスの名前が挙げられている。しかし、ヘルムート・マルコは「バーレーンでのセルジオ・ペレスの勝利は、我々の決定に影響を与えることはない。コックピット候補の長所と短所は以前から分かっている。アブダビでの最後のレースの後、我々はじっくり検討し、可能な限り最善の決定を下す」
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