レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、F1ロシアGPでのメルセデスのルールの取り違えは、チャンピオンを連覇してきたチームに機の緩みが生じている兆候かもしれないと語る。F1ロシアGPでは、ルイス・ハミルトンが指定された場所以外でスタート練習をしたことで、2つの5秒ペナルティを科せられ、優勝争いから脱落することになった。
ルイス・ハミルトンには2点のペナルティポイントも科せられていたが、後にメルセデスはチームがピットレーンの外でスタート練習をしても大丈夫だとハミルトンに誤ったアドバイスをしたと申告し、ペナルティポイントは撤回され、チームへの25,000ユーロ(約300万円)の罰金に切り替えられた。メルセデスは、F1イタリアGPでもピットレーンがクローズされているにも関わらずルイス・ハミルトンをタイヤ交換のためにピットに入れるというミスを犯しており、チームが完全無欠ではないことを強調した。レッドブルは、F1ロシアGPのピットストップでマックス・フェルスタッペンを1.86秒、アレクサンダー・アルボンを1.89秒でタイヤ交換を終えるなどチーム力を示しており、クリスチャン・ホーナーはメルセデスのミスを利用することができると語る。F1ロシアGPでマックス・フェルスタッペンがメルセデスに割って入る2位表彰台を獲得するのを目にしたクリスチャン・ホーナーは「だからこそ、我々は彼らに挑戦できるマシンを喉から手が出るほど手に入れたいと思っている。オペレーション面で我々は非常に強いチームだと思っているからね」とコメント。「我々は再び最速ピットストップでそれを実証した。全体的な記録を更新すえうことはできなかったが、非常に近かったのは確かだ。我々の測定では最速だった。私の時計では1.8秒だった」クリスチャン・ホーナーは、F1のトップにいると、問題を起こさずにオペレーションするのが難しくなることもあると指摘。長期的に支配していると、気の緩みによって簡単にミスは忍び寄ってくるものだと語った。「我々は自分自身に集中することしかできない」とクリスチャン・ホーナーは語る。「彼ら(メルセデス)には明らかにいくつかの問題がある。あのような支配的の期間を過ごしていると気の緩みが生じてしまうことがある」しかし、クリスチャン・ホーナーは、レッドブルはメルセデスのミスに付け入ることができると感じはいるものの、2021年もレギュレーションが安定していることで、勢力図の大幅な変化を期待するのは難しいだろうと現実的だ。「2022年は大きなチャンスだと思う」とクリスチャン・ホーナーは語る。「このマシンのDNAがキャリーオーバーされるので、多くのパーツが持ち越される」「しかし、それは我々のマシンより多くのポテンシャルを解放し、マシンを効果的に開発することができないという意味ではない。我々はそのギャップを埋めることができると思っている」
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