レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、2戦連続でリタイアを喫したマックス・フェルスタッペンの不満を理解していると語り、今後のために“苛立ちを吐き出す必要がある”と語る。F1トスカーナGPでは、マックス・フェルスタッペンのF1エンジンにスタートでトラブルが発生。スピードを失って後退したフェルスタッペンはミッドフィールドのマシンとの接触事故に巻き込まれてリタイアした。
マックス・フェルスタッペンは、前戦F1イタリアGPでもホンダのF1エンジンの問題によってリタイアしており、開幕戦と合わせて9戦中3戦がホンダのF1エンジンから絡みの理由でのリタイアとなっている。マックス・フェルスタッペンは、2戦連続でのリタイアによって意気消沈。「チャンピオンシップは終わった」と嘆いている。レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、マックス・フェルスタッペンの苛立ちは理解できると擁護する。「またDNFとなったマックスのフラストレーションは完全に理解できる。ムジェロの最初のラップから彼は勝利を目指していた。我々は非常に速い車を持っており、マシンのバランス面でいくつかの本当の進歩を遂げていた。それは彼にとって本当に苛立たしいことだった」とクリスチャン・ホーナーは語る。リタイア直後、マックス・フェルスタッペンは無線で『クソみたいなショーだ』と怒りを露わにしていた。「アドレナリンが湧き出ているスタート直後にグラベルトラップでリタイアする失望の結末を迎えて感情が高ぶっているなかで、無線に気持ちをぶつけるのは当然のことだ。我々は、レースでメルセデスとの戦えると本当に感じていた。彼はスタートでルイスを倒すために全力で取り組み、そこからゲームを進めていくはずだった。だが、もちろん、それは実現しなかった。「彼はハングリーで、勝つことを本当に望んでいるので、それは彼にとって2戦連続でのリタイアは巨大な欲求不満だった。もし彼がそのハングリーさを持っていなかったら、我々全員が毎週末勝利をかけて戦うのを見たいと思う今のようなドライバーにはなっていなかっただろう」「今、彼は溜まった苛立ちを吐き出さなければならない。その後を楽しみにしている。我々はソチまで彼と一緒にそれを乗り越え、舞台裏でホンダと何が行われたかについて話し合い、次のレースのために修正していく。我々はホンダとともに問題を解決することに完全に集中している」クリスチャン・ホーナーは、ホンダF1を称賛。F1イタリアGPでアルファタウリ・ホンダF1のピエール・ガスリーが優勝したことで、F1がハイブリッド時代に突入して以来、ホンダF1は唯一2つのチームで勝利を挙げたエンジンメーカーとなった。「彼らは、ハイブリッド時代に2つの異なるチームでレースに勝った唯一のエンジンメーカーだ。これは驚異的な成果だ」とクリスチャン・ホーナーは語る。「彼らは痛みと勝ち負けによる利益を共有しているし、我々は真のパートナーシップを築いてる。ホンダのみんなと一緒に仕事をするのは本当に楽しい」「我々は協力して、最近発生した問題の解決に完全に注力している。我々全員の目標は1つだ。F1チャンピオンシップを一緒に勝つことだ」