レッドブルF1は、ハイブリッド時代に入ってからモンツァで表彰台を獲得できていない。チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、2016年以来初めてエンジンペナルティなしで決勝を迎えられる今回は過去の成績を上回れると考えていたが、予選ではマックス・フェルスタッペンがまさかの3列で5番グリッド。表彰台争獲得に黄色信号がともった。
モンツァはレッドブル・レーシングにとって特に難しいサーキットとなっている。2018年にはマックス・フェルスタッペンが3位でフィニッシュしたが、ターン1でのバルテリ・ボッタス(メルセデス)とのバトルに5秒ペナルティを科せられて5位に降格。過去数年で表彰台を獲得できていない。だが、今季はフェラーリがほぼ表彰台争いからは外れており、マックス・フェルスタッペンはここまで6戦連続で表彰台を獲得。クリスチャン・ホーナーは2013年以来となるモンツァで表彰台を獲得するチャンスだと予選前に語っていた。「このトラックは歴史的に我々にとって強力なトラックではなかったと思うが、過去2年間で、我々が期待していたよりもパフォーマンスを発揮できていることに驚いている」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「以前は常にエンジンのペナルティを科せられてきたが、今週末はペナルティが迫ることはないと思う。ここでの本来のポジションを得られることを期待している」「優勝候補はメルセデスだと思っている。彼らに接近するのは難しいかもしれない。だが、気温が高く、暑く、1ストップレースになるだろうし、先週末にタイヤの挙動がどうなるかを確信している。それも興味深い要素となるだろう」タイヤはF1スペインGPやイギリスGPよりも柔らかく、マックス・フェルスタッペンがシーズン初勝利を飾った70周年記念GPと同じとなる。今週末以降、予選モードが禁止され、予選とレースのモードが固定されているため、メルセデスの土曜日のアドバンテージはそれほど強くはないかもしれない。クリスチャン・ホーナーも、レッドブル・ホンダがその技術規制の変更から恩恵を受けるかどうは確信していないと語っていた。「実際にはわからない。我々にとっては予選からレースで大きな変化ではないので、あまり影響を受けないことを期待している」「フィールドを近づけるものはすべてF1にとってポジティブなものだ。我々がトップに立っていたもあったが…1つのエンジンメーカーが他のメーカーに対してどのように影響するかを保証するものではない」その言葉通り、メルセデスは予選モードがなくてもフロントローを独占。3番手にカルロス・サインツ(マクラーレン)、4番手にセルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)が続き、マックス・フェルスタッペンの後ろにはランド・ノリス(マクラーレン)とダニエル・リカルド(ルノー)と強敵が並ぶ。
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