レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、アレクサンダー・アルボンがF1スペインGPで残念な8位フィニッシュとなったのはレースエンジニアの責任だと語った。アレクサンダー・アルボンは、1回目のピットストップで誰も避けていたハードタイヤを装着。そのタイヤ戦略は成功とはほど遠く、最終的にスターティンググリッドよりも2つポジションを下げてフィニッシュすることになった。
だが、早期に後方からの追い上げを強いられてアレクサンダー・アルボンは、その後、ミディアムとソフトでオーバーテイクを連発してポジションを上げている。昨年中盤に当時のトロロッソからレッドブルに昇格したアレクサンダー・アルボンだが、序盤戦の結果でそのシートが脅かされていると考えられている。2019年の最後の3か月は有望だったが、その進歩は横ばいとなっており、チームメイトのマックス・フェルスタッペンのペースに匹敵することができていない。ヘルムート・マルコは、F1スペインGPでのアレクサンダー・アルボンは“最悪のレース”だと説明したが、アルボン自身を責めることは拒否した。アレクサンダー・アルボンは、F1イギリスGP前にレースエンジニアを交代。マイク・ラッグに代わってサイモン・レニーが担当している。アレクサンダー・アルボンのレッドブルのシートは危険に晒されているかと質問されたヘルムート・マルコは「バルセロナでのパフォーマンスは、戦略を含め、彼のレースエンジニアの頭の中にある」と SpeedWeek にコメント。「アレックスは愚かに映ったが、彼のせいではなかった。彼の最悪のレースだったが、彼がパフォーマンスを発揮し続けている限り、そのような議論からは外れている」また、ヘルムート・マルコは、アルファタウリでチームメイトのピエール・ガスリーに負けているダニール・クビアトもシート喪失の危機になるとの見方を否定した。一部報道では、ゲルハルト・ベルガーの甥にあたるルーカス・アウアーがダニール・クビアトの公認候補だという噂さえある。現在、アウアーはDTMに参戦している。「確かにダニールは期待どおりのパフォーマンスを発揮していない」とヘルムト・マルコは語った。「しかし、我々はまだハーフタイムの直前です。アウアーは私のリストに載っていない」「F2の(角田)裕毅とF3の(リアム)ローソンは、現在スーパーライセンスの資格があるポジションにいる。しかし、クビアトを交代することは考えていない」アルファタウリ・ホンダF1のチーム代表フランツ・トストは、今シーズン、F2で3回の表彰台フィニッシュを達成している角田裕毅は“遅かれ早かれ”チームに所属することになると語っている。
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