レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、F1スペインGPでのマックス・フェルスタッペンの怒りの無線が話題になっていることを快く思っていないようだ。ルイス・ハミルトンのペースを見せつけられたマックス・フェルスタッペンは、タイヤ交換に応じないチームに怒りを露わにした。
『もう一度繰り返してもらえるかな? タイヤは死んでいるだけど』『多くのタイムを無駄にしている』『彼ら(レーシング・ポイント)が前に出ても気にしない。楽にもっと速く走ることができる』『ルイスに目を向けるのではなく、まずは自分たちのレースに集中しない? 僕たちがソフトタイヤで彼らほど速くないのは明らかだったんだからさ。とにかく自分たちの仕事を確実にやって、彼らには彼らの仕事をさせない?』ヘルムート・マルコは、無線が国際映像で流れることを考えれば、あからさまにチームを批判するのは許されないことだと語る。「それは時々顔を出すマックスの許されない気質だ。すべてがオンエアされている場合、それはただただ愚かなことだ」とヘルムート・マルコは Sky Sports に語った。「彼は戦略を我々に任せなければならない。我々はタイヤがどれだけ駄目になっているかを詳しく調べていた。時々にそれが限界に達していることを把握していた」だが、レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、マックス・フェルスタッペンの無線での発言について擁護する。「彼は戦略家がやっている全体像を把握していなかった。彼は野心的だし、プッシュしたい。彼のエンジニアが彼について非常にはっきりと伝えていたことを聞いたと思うし、それがエンジニアの仕事だ」とクリスチャン・ホーナーは語る。「我々は彼をトラフィックのなかに入れたくなかった。そうなればタイヤに問題を抱えていただろう」「ルイスを攻撃することよりも、バルテリを抑えることの方が重要だった」無線での発言には不機嫌なヘルムート・マルコも、マックス・フェルスタッペンがメルセデス勢に割って入り、2位表彰台を獲得したことは称賛に値することだと語る。「ボッタスを抑えることが我々にとって重要だった。そして、我々はそうすることに成功した」とヘルムート・マルコは語り、それは現状のレッドブル・ホンダにとって最大限の結果だと認める。「2つのメルセデスを分割することは、我々にとってすでに成功だ」