レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、レッドブルが最速マシンだった際、バーニー・エクレストンからマシンを遅くさせられており、メルセデスの優位性をそのままにしておくのは奇妙だと考えている。レッドブルF1は、2010年から2013年までチャンピオンシップを支配。各シーズンのドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを4連覇した。
だが、2014年からF1パワーユニットが導入されて以降、メルセデスがすべてのタイトルを獲得して支配している。今シーズンもそれは変わらず、タイトル7連覇は固いと考えられている。ヘルムート・マルコは、レッドブルが全盛期には、バーニー・エクレストンとマックス・モズレー(FIA会長)が何かしらの対策を施してきたとし、F1がメルセデスの支配を公然と見せていることに驚いていると語る。例えば、ブロウンディフューザーなどは数年で禁止となった。「なぜメルセデスはその優越性を公然と示しているのだろうか?」とヘルムート・マルコは Auto Motor und Sport と疑問を呈した。「我々が優れていた時代には、我々はすべてのレースでそれほど露骨にリードしようとはしなかった」「モズレーとバーニーは我々をすぐに減くさせていただろう。とにかくそのようなことが十分頻繁に起こっていた」今シーズン、レッドブル・ホンダF1はメルセデスにさらに遅れをとっているように見え、レーシング・ポイントに2番手に最速のポジションを脅威に晒されてさえいる。レッドブル・ホンダF1は、メルセデスが開発されているDASは空力デバイスの疑いがあるとしてシステムの合法性について抗議。しかし、2021年から禁止されることが決定しているにも関わらず、FIAはその抗議を棄却している。「来年は禁止されることになっている。いずれにしろ、FIAがメルセデスにDASを開発することに青信号を与えており、状況が少し奇妙だと思う」とヘルムート・マルコは語る。「今後はもっと中立的な決定が行われるように委員会を設置すべきかもしれない」「現在、我々は自分たちのコストをもっと意識する必要があり、それが自制を生んでいる。難しい選択だ」しかし、ヘルムート・マルコは、DASの開発よりもまずはシャシーの問題を解決することが先決だと語る。「DASは今のところ対象外だ。まずシャーシの問題を解決する必要がある」
全文を読む